チェルミコのラップは、何言っているのか分からないのがいい
中村:マミコさんはラジオ鑑賞も趣味のひとつですけど、ハマっていたのって、マミコさんの世代だと何でしょうね?
マミコ:何ですかね?私はポッドキャストから入ったんで。最初はやっぱりお笑いのラジオからでした。くりぃむしちゅーさんのポッドキャストを聴いていましたね。でもけっこう何でも聴くかも。家でも車の中でもラジオがかかっていたので、ラジオのほうが落ち着くかも(笑)。
澤本:今でも普通にラジオは聴いてます?
マミコ:聴いていますねー。なんか流しちゃう。
権八:へえー。よくテレビだと構えちゃったり、見え方とか気にしたりするけど、ラジオだとすごくリラックスできるみたいな人多いですよね?
マミコ:それを聴けるのがうれしい。テレビとは違う一面というか。芸人さんだったら深夜ずっとしゃべっている感じとか。「この時間にこの人は今生きているんだな」って(笑)。
権八&中村:おおー。
マミコ:いいなぁって思います。実感する、うん。
権八:レイチェルさんは軽音部では何をやっていたんですか?ジャンルは?
レイチェル:ギターボーカルで、コピーがほとんどでした。アジカン(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、ブルーハーツとか……。その時所属していたバンドのみんなが好きな曲を交替でやるみたいな感じでした。
権八:なるほどなるほど。その時じゃあラップはせず?
レイチェル:ラップはしなかったですね。
権八:へえー、何でだろう?
レイチェル:確かに……。今思ったらできたんですけど、ラップはカラオケでやるもの、みたいな感じでしたねー。
澤本:その辺りがすごいと思うの。僕なんか、世代が全然ラップより上なので……。
権八:世代がラップより上って面白いなぁ(笑)。
レイチェル&マミコ:(笑)。
澤本:上だよ、演歌に近いよ(笑)。
一同:(爆笑)。
権八:それは言い過ぎ(笑)。
澤本:カラオケに皆さんと同じ世代の方々と行くと、ラップがすぐできちゃうじゃない?
レイチェル&マミコ:あーー。
澤本:あれ、すごいなと思って。
レイチェル:確かに1曲は歌えるかもね。
マミコ:それってDragon Ashさんとかの世代ですか?なじみがあるってことなんですか?
澤本:どういうことか、分かんないんですよ。
マミコ:何でみんな歌えるんですかね?
レイチェル:確かに、1曲は歌えるよね?30代の人とか……。
マミコ:うん絶対歌えているよね?リップスライムとか。やっぱり聴きやすいラップだからですかね?
澤本:ただリズム感とかもラップをずっと聴いてらっしゃるから普通にのってしゃべれたり、歌えたりするじゃないですか。もう必死ですもん、ラップなんか(笑)。
一同:(爆笑)。
権八:いや、歌いやすいラップと歌いにくいラップはありますよ。
レイチェル&マミコ:うんうん。
権八:例えば、チェルミコのラップはちょっと難しい。
レイチェル&マミコ:あっ、ほんとですか?
マミコ:確かに一見歌いやすそうで、意外とテクニカルなことしていますから。難しいのかも。
レイチェル:確かにね。自分たちでも「何でこんな曲つくったんだろう?」って言いながらライブしていますもん。
マミコ:「難しいのつくっちゃったなぁー」って言いながら(笑)。
レイチェル:レコーディングの時はいいんですけどねー。ライブの時は……。
権八:再現しなきゃいけないからね。
マミコ:そうなんですよ。
権八:チェルミコのラップは、いいですね。
澤本:日本語でこんなにちゃんとラップがきれいになるんだなっていうのは……。
マミコ:うれしいです。
レイチェル:すごくうれしいー。
権八:褒めているつもりで言うんだけど……何言っているかあんまり分かんないよね?
レイチェル&マミコ:(爆笑)。
マミコ:オモロイなー。いやうれしいです(笑)。
権八:レイチェルさんのドライでソリッドなラップと、マミコちゃんのちょっとアンニュイな感じの声、ちょっと個性があるじゃないですか。それを行ったり来たりするから、聴いていてボーカルがちょっと楽器のように感じる。
マミコ:それすっごいうれしいですー。
レイチェル:うれしい!
マミコ:何言っているか分かんないって、いいですね。
一同:(笑)。
権八:わりと洋楽もそういうふうに聴いているっていうか……。
マミコ:分かります。音楽としてそれはすごくうれしいです。
権八:だからすごい人たちが出てきたなって思いましたよ、正直。
澤本:うん。
レイチェル:何言っているか分かんないだろ?って思って、ちょっと本当は入れちゃいけないような内容とかも入れやすいっていうのもありますけどね。
マミコ:サラッと言えて。でも絶対バレない(笑)。
一同:(笑)。