目立たないポジションの女子高生が、“10代のカリスマ”に登り詰めるまで(ゲスト:山之内すず)【前編】

悲しくなるくらいモテず、ブスとまで言われた高校時代

澤本:それまではどういう高校生だったの?

山之内:正直そんなに表に立つようなタイプではなくて、高校でもずっとクラスの端っこで、休み時間も寝つぶして生きているタイプの人間やったんです。好んで注目されるってことがあんまりなくて、芸能界に憧れることすらおこがましいって感じ。自分に自信がないというか……考えてもみなかったんです。そうですね、今が本当に不思議というか、たぶん学校のみんなもびっくりしていると思います。

澤本権八中村:えーー!!!

山之内:え!?あいつが!?って絶対思っています。

澤本権八中村:えーー!!ホント!?

山之内:高校時代本当に友だちがいなくて。一部の決まった子としかいなかったんです。学校一緒に行く子と、お昼ご飯食べる子と、帰る子がいれば十分しょ!と思っていたんで。そうですね。クラス替えをしたら、誰も友だちがいなくなるみたいな。

澤本:ホント!?

権八:分っかんないなぁー!女子高?

山之内:いや、普通に共学です。

権八:それは……モテたんじゃないですか?

山之内:男子と話した記憶がそんなに(笑)。中性的な男の子とかは話しかけてくれたりはしましたけど。あとは中学や塾が一緒やった子は話してましたかね。それ以外の人とあんまりコミュニケーションをとってなかったです。

澤本権八:えーー!!!

権八:何?何?よく分かんない(笑)。

山之内:別に無理して仲良くなる必要なくないですか!?

権八:いやいや、違う違う!すずちゃんからするとそうだけど、男子からするとほら……。

中村:そうそう。ここだけの話……

権八:ここだけの話(笑)!?

中村:告白されたこと、何回ぐらいあるの?

権八:あー!そこはもう……。

中村:校舎の裏に呼び出されて?

山之内:ないです!ないです!私、同じ学校の人に告白されたことないんですよ!

権八:またまた~。

山之内:他校やったらまだしも……同じ学校ってほんまになくて。高校入学して最初、隣のクラスに行って、女の子みんなでご飯を食べてたんですよ。私がクラスに入った瞬間に、めっちゃ背の高い男の子がひとりいたんですけど、そい…その人が。

権八:そいつ(笑)?

山之内:そいつって言いそうになった。危ない!危ない(笑)!その方が私に向かって「ブスはいらんねん!」って言ってきて。

澤本権八中村:え!?

山之内:「マジ!?」ってなって。まだ話したこともない人にブスって言われた!って思って。なんか、「え!?」ってなっちゃって。

権八:それ、すずちゃんに言ってたんじゃないんじゃないの?

山之内:いやいやいやいや、だって目合いましたもん(笑)。

澤本:へえーー。

山之内:いや、私に言ってなかったとしても、そういうことを言ってくる人は良くない!って思って。

権八:確かにそれは……。

山之内:もうずっと、そこから「フン!」ってしていました。

権八:かわいいー。

中村:なんか少女漫画の始まりみたいですねー。

山之内:何も始まらなかったです(笑)。何にも始まらんかった。

権八:絶対好きだったと思うよ。

山之内:いやいや、ないですよ、ほんとに。

権八:そうなんだー。でも、それもあって男子を近づけないようにしていたんじゃないの?

山之内:別にしていたつもりはないんですけどね。やっぱり目立つ男の子たちは、目立つ女の子たちとずっといるんですよ。私の学校はかわいい子が多くて、モテる子が何人もいてたんですよ。韓国系のかわいい女の子と、ギャル系のかわいい女の子と……真面目系の正統系のかわいい女の子っていうポジションがそれぞれあったんですね。

権八:なるほど。

山之内:その子たちがモテるわけですよ。私、今はショートですけど、高校に入学したての時は髪の毛も長くて、めっちゃ重たいぱっつん前髪でメガネをしてたんです。化粧もできず、ずっと黙っているわけじゃないですか。目立ちもしてなかったら、そこのポジションとはかけ離れていて……。ただかわいい女の子を見て「かわいいなぁ」って思って生きていましたね。たぶん皆さんが思っている以上に、本当に何もなかったんですよね。

権八:(笑)。

山之内:自分で話していて、悲しくなるくらいに何もなかった。

一同:(笑)。

権八:なんかほら確かに少女漫画っぽい。メガネをかけてて……。

中村:あいつがメガネを外したら、こんなにかわいかったっけ!?みたいな。

権八:ずるい(笑)!

山之内:確かに(笑)。私、高校一年生の夏ぐらいにコンタクトに変えたんですよ。その時は、何人か言ってくれました。「あ!メガネやめたん?」みたいな。声かけてくれた子はいましたけど、それ以上はないんですよね。事実確認して終わりみたいな。

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