目立たないポジションの女子高生が、“10代のカリスマ”に登り詰めるまで(ゲスト:山之内すず)【前編】

SNSはフォロワー数の増減は気にせず、自分が楽しいくらいがちょうどいい

権八:学生時代、すずちゃんの楽しみは何だったんですか?部活は何かしていたの?

山之内:部活はしていなくて、毎日バイトをしました。高校に入学してすぐから、サロンモデルを始めるまでの高校2年生の9月くらいまで。だから2年前くらいまではバイトをしていて、掛け持ちもしていたりもしていました。バイトがほんとに好きで、シフトが入っていなくても勝手に行くみたいな(笑)。

中村:えー!?

山之内:「ただいま~」って、バイト先に帰るみたいな(笑)。

中村:どんな種類のバイトをやっていたんですか?

山之内:ファストフード店と居酒屋ですね。

権八:それこそ、看板娘ですよ!

山之内:いーやーーーー。

権八:息継ぎ息継ぎ(笑)。

山之内:(笑)。とても楽しくて、バイトを楽しみに学校に行っていました。「今日はバイトがあるから、学校頑張ろう!」って。

権八:決まり文句みたいなのはないんですか?ファストフード店の。

山之内:決まり文句?

澤本:「喜んで~」とか(笑)?

権八:「はい、喜んで!」ってそれ居酒屋でしょ(笑)?

一同:(笑)。

山之内:なんだろう?「いらっしゃいませー。店内でお召し上がりでしょうか?ご注文お伺いしまーす」(笑)。

権八中村:いいなぁー!いいね。

中村:ポテト食べまくり?

山之内:いやでも、意外と食べられないものですね。バイトを始める前は食べ放題したろ!って思っていたんですけど、なかなかそうはいかず(笑)。買って食べていたので、めちゃくちゃ太りました!

権八:(爆笑)。そうなんだ。

山之内:ちょうど今朝、昔の写真を見返してたんですよ。ガタイがめっちゃいいんですよ。ズシーン!ってしていて「ようこんなんで声かけてもらえたなー!」って思いました。

澤本:(笑)。

中村:すずちゃんと言ったらやっぱりSNSですけど、TikTokのネタって、どういうふうに見つけているんですか?

山之内:なんでしょう?私暇な時はけっこうTikTokを見ていたりするんですけど、それこそ友だちのアカウントで、最近使っている音源を見て、「これかわいいなー」って思ったのを使ったり……。見ていたら流行りのものって本当にすごい頻度で流れてくるんですよ。有名な人もやってらっしゃったりしているので、「これ流行っているなら、やってみようかな」って、気が向いたらやってみたりしてます。自分のもともと好きな音楽がTikTokに音源としてあったら使いますし、何も気にせず、ただやりたいと思ったものを楽しんでのせていますね。

中村:フォロワー数の増加度とか気にしているんですか?

山之内:最初は気にしていたんですよ。1年前くらいまでは正直SNS全部のフォロワー数をめちゃくちゃ気にしていたんですけど、もう2020年に入って何も気にならなくなりました。気にすることがやっぱりストレスじゃないですか。「これをのせたら数字が伸びるから、のせよう!」っていうのを狙ってのせても伸びなかったり……。意外と適当に撮ったやつが伸びたりというのもあるので。もうそれはどれだけ計算して、分析して考えても、分からないものはやっぱりあるんですよね。だったら自分が楽しんでやれるくらいがちょうどいいというか。

「増やさないといけない!」って思うと嫌になっちゃうんですよ。しんどくなるし。それが義務になると、なんか目的が違うので……。私は芸能する前からSNS をやっているので、仕事関係なしに、ただ本当に楽しいものをのせたいんですよね。無理せずに、数字がちょっと下がったとしても気にしないようにしています。

嫌だった自分の声が、この仕事をして好きになった

中村:例えばクソリプは相手にしないとか、気をつけていることはありますか?

山之内:相手にはしないようにしているんですけど、心の中で言い返しています(笑)。

一同:(笑)。

山之内:もうどこにも出しちゃいけないんで。

中村:そうだよねー。

山之内:1回嫌なコメントを見て「ゔん!」ってなって、友だちに話す。地元の子とよく電話をするので、その時に「こんなこと言われてさー!」って愚痴ったりして……。でも最近は、本当に仕事が楽しいというのもあって、メンタルがめちゃくちゃ調子いいので「もうしゃーない、しゃーない。ストレスのはけ口になってやんよ!」って思ってます。

権八:すごい!

山之内:こっちが大人になることにしました。「言え!言え!すずちゃん、幸せだから大丈夫だよ!」って思って。

権八:すごい!すごい!リスナーの皆さん、今、両手広げていますよ(笑)。18歳でこれだけいろいろ経験して、こんなにハキハキ大人相手にしゃべれるのが、まずすごいじゃないですか。

澤本:すごいよね。バラエティーに出ていても、こんなにしゃべる10代ってなかなかいないもんね。

権八:そうそうそう。

山之内:うれしい。よかったです。

澤本:あと、声がいいからね。

山之内:本当にそれ言っていただけるのが、めちゃくちゃうれしいです。私、どちらかというと少年っぽい声っていうのをずっと言われていて、コンプレックスやったんで。自分の思うかわいいと、自分自身の声とのギャップがすごくて、嫌だなーと思う部分があったんです。けど、お仕事を始めてから声を褒めていただけることがすごく多くって。なんか逆にめっちゃ好きになりました。余計しゃべるのが好きになってまう(笑)。

権八:確かにちょっと少年ぽい。なんかピュアな感じがいいんですよね。

澤本:うんうん。

山之内:ありがとうございます。

澤本:それこそアニメの声優とか、できそうだもんね。

山之内:したい!したい!

澤本:したいって言っといたら、誰か声かけてくれるよ。

山之内:したいです!

一同:(笑)。

山之内:アニメ好きなんですよー。大好き。

権八:それは、あっという間に仕事来ますよ。

澤本:今まで、どういうアニメを見てきたんですか?好きなアニメは何ですか?

山之内:一番好きなアニメが『七つの大罪』(2018年~)です!けっこう少年っぽいもののほうが好きなんですけど。あと異世界転生系とかはめっちゃ好きです。『Re:ゼロから始める異世界生活』(2020年~)、『盾の勇者の成り上がり』(2019年~)みたいな。もう一時期ずうーっとアニメしか見ていない時があって、わざわざプロジェクターでつないで、家でひとり部屋を暗くして見てました。

澤本中村:へえーー。

権八:すごーい!

山之内:夜通し見ていました。

権八:ごめんなさい、失礼ですけどお家は家族で住んでいるの?ひとり暮らし?ちょっと聞いていいのか分からないけど。

山之内:ひとり暮らしです。

権八:そうなんだ。親御さん心配ですねー(笑)。

一同:(爆笑)。

山之内:急に(笑)。

中村:急に親戚みたい(笑)。

権八:だって家族は……、関西?

山之内:そうですね。地元にいます。でもあんまり心配はしていないと思います。

権八:そう?

山之内:意外とひとりで生きていけるっていうことが分かっていて、「(東京に)行きたいなら行けば?」くらいの感覚なので、わりと大丈夫ですね。

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