カリスマクリエイターなのに、自分のしゃべりに自信が持てない澤本さん
権八:そんな悩みにも、ちゃんと答えるんだ。
山之内:相談内容を見た時、びっくりしましたもん。18歳の子に聞く内容で合ってる?っていう内容ばっかりだったので……。でも話してみると、めっちゃ楽しかったです。2時間ぐらいずっとぶっ通しでしゃべったんですけど、18歳が40代の悩みに答えるっていうのが新しいなって思いました。
中村:澤本さん、権八さんは何か悩みありますか?
澤本:悩み……。いつもネガティブなことばっかり言っちゃう(笑)。
一同:(笑)。
権八:あーー。はいはい。
澤本:はいはいって言われるの嫌だ(笑)。
中村:澤本さんね、しゃべっている途中で「僕がしゃべっていることは面白くないから、こんな話やめるわって(笑)」って、けっこう言う。しかもけっこう面白い話なのに。
権八:普通にしゃべっている途中でだんだん、「~って、こういうことをしゃべっても面白くないですよね」って。
一同:(笑)。
権八:「いやいや!そんなことないですよ!」って(笑)。
中村:むしろ名物になりつつありますから。
権八:それが面白いんだけど、自虐的というか。
山之内:そうですね、でも私もずっとそうでした。
権八:そう?
山之内:今でこそちゃんと話せるようになりましたけど、地元にいる頃とかめっちゃネガティブだったんです。自己肯定感が鬼低くて、「すずなんて~……」っていうタイプでした。でも、「これ面白いでしょ!」って言って話すよりも、「これ面白くないんですけど…」って言いながら、面白い話をするのが私めっちゃ好きですもん。
権八:あー!分かる。だからね、澤本さんのそれは聞いていて面白いんですよ。そんなに自己肯定感低くしなくてもいいのになって思うわけ(笑)。
澤本:しゃべっている時は、本気でなんか時間をすごい無駄に費やしている感があるのよ。自分がしゃべっている声がマイクからヘッドフォンを通して聞こえていて、「こんなにつまんないことでいいんだろうか?」ってすごく思うんだよ(笑)。
山之内:考えすぎなんでしょうね。
中村:たぶん15秒CMでいつも考えているから、めちゃくちゃ「時間」に対してシビアなんじゃないですか?
権八:うんうん。
山之内:なるほどー。
澤本:その声が聞こえてきて、「何やってるんだろう?僕」って(笑)。
一同:(笑)。
中村:もうひとりの澤本さんが、自分に問いかけるんだ(笑)!
権八:何やっているかっていえば、ラジオですよ。胸に書いてあるじゃないですか!ラジオって。
山之内:ほんとだ(笑)!
澤本:そう。ちょっと意識を持とうとね、“ラジオ”ってTシャツを着てきたんだけど……。
山之内:(笑)。
中村:カリスマクリエイターなのに、自分のしゃべりに自信を持てない。
権八:だからこそ客観的になり過ぎちゃうってことかもしれないですね。面白くするっていう使命をいつも抱いているから。
澤本:……どうすればいいでしょうか。
権八:どうすればって(笑)。
中村:(爆笑)。すずちゃんはSNSでもそうだけど、テレビでも客観的に自分を見ることってそれまでなかったんじゃない?「恥ずかしい!」とか思います?
山之内:そうですね。すべてにおいて地元にいる時は思います。お仕事をするようになってから、ちゃんとしなきゃっていう意識がやっぱりすごく高くなったんで。私も最初は嫌いな部分しかなくて、それこそ声もですし、しゃべり方もですし。口の動かし方だとか、瞬きの回数だとか……全部が気になって。
澤本:瞬きの回数(笑)!?
山之内:そうなんですよ。ワイプに映っているのも「え?瞬き多くない?」って思う。全部めちゃくちゃ気にしちゃって嫌になったんですけど。次に呼んでもらえたのだったら、とりあえずは大丈夫だったんだって思えて。一回そこで自分を受け入れたら、これが今回いまいちだったから次頑張ればいっか!って、いい意味で適当になりました。
権八&中村:うん。
山之内:ちゃんと考えてここはダメだったなって思っても、やっちゃったことは変わりないから、次頑張るしかないんで。「あーあ!」ってなる時間がもったいないんですよね。悩んでる時間、怒っとる時間って楽しくないし、一番体力を使うなって思うんです。だったら笑っとるほうがいいんで。そういう時はお笑いを見たり、やる気になったんだったら他の人を見て勉強したり。気持ちの切り替えをしっかりできるようになりましたね。それからはだいぶ楽になった気がします。
澤本:うん。
山之内:だって瞬きが多くても目が乾いているんだから仕方ないと思えるし。口の動かし方はまだちょっと分からないですけど(笑)。
権八:いやいや、立派!なかなか18歳でそこまで思えなかったもん。