SMNは、「Logicad」をはじめ、アドテクノロジーのプラットフォームなどを提供している。本講演では同社の執行役員 谷本氏と事業推進室の黒澤氏が登壇した。
SMNが現在注目しているのが、米国で活況のコネクティッドテレビ広告(CTV広告)だ。
CTVとはインターネットに接続されたテレビのこと。CTV広告はCTV向けに配信される広告で米国では2020年4月現在、全世帯の約50%にあたる6980万世帯にCTVが普及。2023年まで平均20%の成長が見込まれている。
一方、日本の市場規模は2020年度102億円(予測)と小さいが、今後伸びるのは必至で、2024年には市場規模が500億円を超えるとみられている(SMN/デジタルインファクト調べ)。
同社の黒澤氏は、「Webに強い会社としてテレビとWebを連携させることに有用性を感じていた」と話し、テレビとWebをつなぎ相乗効果を生み出す「TVBridge(ConnectedTV Data Bridge)」を紹介した。
「TVBridge」は、ソニー、パナソニック、シャープ、東芝映像ソリューションの視聴データをSMNに集約することで実現したサービス。データ量は、約500万台のテレビ、約500万IDのモバイル広告、約2100万UBと同等。特定のテレビ番組やCMの視聴データを「TVBridge Ads」に集約し、視聴した世帯・未視聴世帯でセグメントしたデジタル広告を配信する。
例えば、冷凍食品のテレビCMを視聴した世帯には利用シーンを訴求するデジタル広告で購買を想起させ、未視聴の世帯にはテレビCMと同じクリエイティブで商品認知を図るというものだ。
デジタル広告配信後は分析ツール「VALIS-Cockpit」でテレビ視聴ユーザーのデジタルメディア広告接触による態度変容を可視化する。
両者は「CMとWebメディア、双方の広告効果の最大化に貢献していきたい」と語った。
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