リアルな接触が制限される中で、今後のブランド体験はどのようなものになっていくのか。
フラクタの河野貴伸氏と、ニューバランスの鈴木健氏が登壇した。フラクタは、ブランディング事業を軸に、戦略の策定やコミュニケーションの設計、ECサイトの制作も担う企業だ。
「After 2020 におけるトランセンデンスなブランド体験とは?」というテーマで講演を行った。
コロナ禍でテレワークが進んだ結果、周囲と接触がなくなり、買い物もオンラインで済ませ、狭い世界でしか生きられなくなった時、真っ先に思ったのは「どうすれば非日常の体験ができるのか」だったと語る鈴木氏。その時に思い浮かんだのはディズニーランドのようなエンターテインメントだったという。
ミッキーマウスのグッズはAmazonで買えるが、「ディズニーランドに行きたい」というニーズは実際に体で体験しなければ満たされない。ブランド体験で問題になるのは、実は人の体そのもの。どんなにオンラインが発達しても、体で経験することを拡張できないと語る。
一方で河野氏は、今までデジタルは万能であるという考え方を持っていたというが、今回のコロナ禍で生活のすべてがデジタルに寄っていき、実際の人の体や五感を考慮すると、完全にデジタルに寄せ切るのは難しいことが浮き彫りになったと語る。
「今後ブランド体験が変化し、2020年を境に思うのは、この次の10年、20年、お客さま自身が『こういう体験が欲しい』というような対話もひとつの体験になりうるということ。そういうものを受け入れるスタイルのブランドもあれば、一方的に提案するブランドがあってもいい」と述べた。
最後に河野氏は「テクノロジーも大きく変革する中で、改めてお客さまが求めているものは何だろう?と探しながら新しい体験を創出していくのがブランド価値として大事。フラクタが企業の課題を解決したい」と結んだ。
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