「AdverTimes.」編集部が年末年始に開催した「第1回コラムニストコンテスト」。厳正なる審査のうえグランプリ2作品、佳作3作品が決定した。グランプリを受賞したのは、永井一二三さんの『世界をなめらかにするUXライティング』と、堤藤成さんの『世界の小売から。 ―オランダ在住クリエイティブディレクターが見つけた、小売の現場の消費トレンドー』。
「第1回コラムニストコンテスト」は、広告界の専門メディア「AdverTimes.」において、専門性を生かしたコラムを書いていただける方を募集するコンテスト。2020年12月24日~2021年1月11日まで募集し、21作品が集まった。審査は「AdverTimes.」編集部が実施。
今回グランプリを受賞した『世界をなめらかにするUXライティング』は、「UXライティング」という切り口の新規性と読者ニーズを掴んでいる点を評価。コピーライターとして独立した著者が、「UXライター」という職業に行き着くまでの経緯にも注目だ。
『世界の小売から。』は、オランダ在住の著者による現地の最新レポートが新鮮で、読みごたえがある点を評価。コロナ禍で海外渡航が制限され、また国内の小売事情も刻々と変化するなかで、海外小売の最新事例はニーズが高いと判断した。
グランプリ2作品は、今後「AdverTimes.」でコラム化する予定だ。
受賞作品は以下の通り。
■グランプリ(2作品)
・永井一二三さん(コピーライター/UXライター)
『世界をなめらかにするUXライティング』
(企画概要)
昨今、商品やサービスの売上を上げるためには広告のつくり手が宣伝の段階ではなく、開発の段階からコミットするケースが増えてきました。モノがあふれ、機能やスペックだけでは商品に差がつきにくい現状において、UXの向上を図ることにより消費者に受け入れられるようになったケースが多くなってきています。商品開発の上流でエンジニアリングとでデザインが融合することが浸透してきたように、そこに「UXライティング」が加わることでさらにユーザーに寄り添った成果物の実現につながるのではないかと考えております。
・堤藤成さん(フェズ クリエイティブディレクター)
『世界の小売から。 ―オランダ在住クリエイティブディレクターが見つけた、小売の現場の消費トレンドー』
(企画概要)
現在の日本は、人口減少や高齢化など、なかなか消費において明るい話題が少ない。コロナ禍において突破口となる海外展開などを見据えている人々も多いのではないだろうか。そこで、今回は元電通のコピーライターで、マレーシアでMBAを取得、現在はオランダ移住しリモートで小売業界のDXを支援するリテイルテック・スタートアップのフェズで働く筆者が、自身の経験やリサーチ、ネットワークを活用した取材を通じて見えてきた「世界の小売」の今について語っていきたい。消費のリアルが現れる小売の現場を覗くことで、きっと「世界の車窓」を覗くように、新たな売り場や商品開発のアイデアなどが見えていくだろう。
■佳作(3作品)
・生駒達也さん(大広 大阪顧客獲得局局長)
『負ける方法』
・佐藤理恵さん(読売エージェンシー クリエイティブディレクター/コピーライター)
『「人をよぶ」地域の宝を探し、磨きあげる。 ~観光客を誘致する広告クリエイティブ~』
・渡邉雄介さん(ハット プロデューサー)
『広告映像の構造分析』
今回ご応募いただいた皆さま、本当にありがとうございました。コンテストの第2回はGW期間を予定しています。