【関連記事】「『WBS』大江キャスターのマスク着用で世の中の見本に テレ東のブランドも向上」はこちら
テレビ東京『ワールドビジネスサテライト(WBS)』の“変化”が続く。1月18日の放送でメインキャスターの大江麻理子氏が、マスク姿で登場し、コロナ感染予防の一例を示したのは記憶に新しい。今回1月25日に行われた4月改編発表会見にて、1990年以来の「23時スタート」から31年ぶりの枠移動を発表。3月29日(月)の放送から、「22時の経済ライブ」としての定着を目指す。
同会見に登壇した、テレビ東京代表取締役社長・石川一郎氏は枠移動に関し、「『WBS』の放送枠については、3年ほど前からいろんな形で議論しておりました。コロナ禍で生活様式が変わったというのもひとつの材料ではありますが、23時台になると就寝してしまう方が約半数いらっしゃるということもあり(※ビデオリサーチ調べ)、我々の元には『放送時間を早めて欲しい』という声も届いていました。22時台にすることで、政治家や企業経営者など、いろんな方のご出演が可能になると思います」とコメント。
日本で最も長く続く経済報道番組としてビジネスパーソンへの影響力の強い番組である『WBS』。4月からの“変化”は企業広報にとってもチャンスの広がるものになるのかもしれない。
また枠移動に関しては、会見後から同番組SNSを使ってPRを開始。22時台というのはザッピングも多く、他局にはテレビ朝日系『報道ステーション』をはじめ、厳しい競争の時間帯。公式Twitterアカウントではユーザー名も「WBS@夜10時へ引っ越し作業中」に設定し、4月からの挑戦に備える。
YouTube上でも「WBS引っ越し大作戦」と題し、随時枠移動に関する情報を配信しており、26日には発表会見の舞台裏に田中瞳キャスターが密着した映像がアップされた。
会見には、総合編成局長・髙野学氏、報道局長・野口雄史氏のほか、『WBS』の大江麻理子キャスター、また新たに加わる佐々木明子キャスターが登壇した。
同番組メインを丸7年務める大江麻理子キャスターは、「周りを見渡しても、アクリルパネルが入ったり、マスクをしたりということで、1年半ほど前には想像もつかなかった世界が今、私たちの前には広がっています。生活様式も大きく変わってきました。私たちとしましても、どうにか合わせていくことはできないか……しなやかに形を変えながら皆様の生活に寄り添った報道をしていくにはどうしたらよいのだろう……これを考えたとき、22時にという選択に至りました。今、経済も大きく揺れていますので、経済報道に求められることも増してきていると思います。改めて気を引き締めて皆さんのお役に立てるようにしていきたいと思っております」と意気込みを語った。