コロナ禍により家で過ごす時間が増え、インターネットや、ソーシャルメディアを利用する人が増えている。本公演では、ソーシャルワイヤーの取締役副社長の庄子素史氏が現在のSNS時代における消費行動について解説した。
ソーシャルワイヤーは、リリース配信サイトの「@Press」や「NEWSCAST」、インフルエンサーPRを支援する「Find Model」など、デジタルPRやSNSに特化したソリューションを提供している。
「モノを買うとき、Googleでその商品について調べる行動である“ググる”という言葉がありますが、今は“タグる”というアクションに移行していると考えられます」(庄子氏)。
「タグる」とは、SNS上に投稿された#(ハッシュタグ)で検索をかけて商品やモノについて調べる行動のこと。SNSユーザーは流行しているファッションや食べ物などを、他のユーザーが投稿したコンテンツ(UGC)から何かしらのSNSの中で発見、もしくはハッシュタグで検索してその投稿にいきつく。
それに対して「いいね」でアクションをしたり、シェアされたりして、最終的に購買に結びつくこともあるのだ。
そして購入したものを「買った」と投稿し、また拡散される。このようなサイクル化しているアクションこそ、新しいSNS時代の消費行動になっているのだと庄子氏は語った。
ソーシャルワイヤーは、約2500人のインフルエンサーとの取引の経験を生かしたマーケティング活動の支援やSNS公式アカウントの運用代行、ブランドコンテンツの広告運用代行を事業の柱としており、SNS運用のノウハウが詰まった『Insta Lab』を無料で公開している。
「マーケターの方々にはぜひ、ハッシュタグ検索を制していただきたい」と庄子氏。消費行動の入口が変化していることを捉え、それに対する的確な施策を打つことが今後の新規顧客獲得の鍵になると講演を締めた。
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