長野県佐久市(市長:栁田清二)は、移住・定住及び関係人口の増加、シビックプライドの向上のため、1月25日に移住のオンラインサロン「リモート市役所」を本格オープンした。
「リモート市役所」とは、Slackを活用した移住のオンラインサロン。自治体としては初の試みとなる。
「どこかに移住しようと思って、その街を検索しても、リアルな暮らし情報は案外見つかりません。行政のシティプロモーションが行う、面白い映像やキャンペーン施策は実際の移住する人には、あまり関係ないとも感じます。
それよりももっと細かい情報(店・暮らしやすさ・学校・治安・住んだ感想)などが、自分の聞きたいレイヤーで手に入れられるかどうか。だから、そういう情報が入ってきやすい生まれ育った地元や、知人が移住した場所は、移住しやすくなるのだろうと思います」と、企画を手がけた佐藤ねじさん。
そこで、オンラインサロンのようにSlackなど現代的なツールを活用し、役所や住民に、直接街のことを聞ける方法があったら便利だと考え、企画したのが「リモート市役所」だ。
本施策の特徴は次の3点だ。
特長1:リアルな市民とSlackでつながる
特長2:移住クラスタ情報が聞ける
特長3:行政にアイデアを投げられる
このサロン、つまりSlackには役所の人・市民・移住に興味のあるクリエイターが混在している。そのため、画一的な情報提供になりがちな一般的な役所の問い合わせフォームと違い、Slackにリアルな市民がいることで、より具体的な話を聞くことができる。2020年12月末からのテスト運用では70名超が参加し、飲食、子育て情報、土日にどこで遊んだか、空き家情報など、さまざまな情報が飛び交ったという。
また、ここは佐久市に興味がある人だけでなく、移住しようと思っている人の交流の場にもなる。
「もっと佐久市をこうしてほしい。もっとこんな移住施策やったらいいのではなど、アイデアがあっても、通常はそれが伝わるべき人に伝えられませんが、ここでは直接チャットでブレストをして、アイデアを伝えるルートがあります。ここから、新しい施策・佐久市の魅力を伝えるメソッドも生み出せられたらと考えています」(佐藤さん)。
同市ではオンライン市役所のオープンにあたり、地方での働き方やデジタル活用をテーマとしたオンラインイベントを、2月11日、25日、3月4日に予定している。
スタッフリスト
- 企画制作
- オズマPR+ブルーパドル
- 企画+AD
- 佐藤ねじ
- 企画+PR
- 登坂泰斗
- 企画+コミュニケーションデザイナー
- 早藤優樹
- AE+PRプランナー
- 森夏海
- PRプランナー
- 全ユミン、高濱弥里
- リサーチ
- 藤澤素以子
- Webサイト実装
- 林龍一
- イベント制作
- 冨山雄大(アクトゼロ)