月刊『宣伝会議』(1954年創刊)は3月号(2月1日発売)から、表紙デザインをリニューアルします。次世代を担うタレントさんとクリエイターがコラボレーションをし、毎号表紙をつくりあげていきます。
クリエイティブディレクションを担当するのは、サン・アドの白井陽平さんと、サン・アドの大森めぐみさん。
「人間回帰」のコンセプトのもと、写真の力を通し、今とこれからを生きる人間の「顔」を改めて見つめてみる、という企画です。ここでは毎月表紙を飾ってもらった人物にフォーカスし、キャスティングや撮影の裏側、表紙を飾る意気込みなどをまじえながら紹介していきます!
今月の表紙は、松木エレナさん
松木エレナ
2003年11月11日生まれ。千葉県出身。17歳。イタリア人の父、日本人の母を持つ。2015年に本田技研工業『ステップワゴン・SPADA』TVCFに出演し、美しい弓道の姿が一躍話題に。2020年1月、今泉力哉監督映画作品『mellow』にて女優デビュー。同年9月に石原海監督の短編映画『加速する地図』では主演に大抜擢される。10月には第58回「宣伝会議賞」『部活動キャッチコピー募集』のナレーションを務め、12月に神社本庁提供30秒CMに出演。
キャスティング担当者が語る、松木エレナ。
テンカラット期待の新人、松木エレナ。事務所のマネージャーに連れられ、当社の担当者に顔見せに来ていた制服姿のエレナちゃんに、僕は、自分の部屋の前でばったり遭遇した。「初めまして、松木エレナです。よろしくお願いします」そう挨拶をした彼女の弾けんばかりの笑顔とこちらをまっすぐ見る目ヂカラに、思わずこちらも笑顔になってしまった。
その時の僕の顔を見た人は「社長、にやけていたよ!(笑)」と言われること間違いないくらい「ヤラレタ!」と言うのが正直な印象だ。彼女の魅力は、外見の良さはもちろんのことだが、「まっすぐさ」。ど真ん中の直球。それもしっかりと重い。多少粗削りだが、見る人の目を釘付けにして、彼女の言葉は響く。既に映画デビューもし、HONDAステップワゴンのメインキャストに起用されるなど、これからがとても期待できる17歳のネクストブレークが現れた(イー・スピリット足立氏)。
撮影を終えた今、松木エレナが思うこと。
今回の撮影では、単純な喜怒哀楽ではなく、何か感情が起こる前の一瞬の絶妙な表情や、“この人は何を考えているのだろう”と、見てくださる方の想像を掻き立てられるような表情を1枚の写真で魅せたいという想いで挑みました。
私はまだ女優としてのスタートを切ったばかりですが、その作品や広告に込められた想いやメッセージを、今の私だからこそできる表現を通してたくさんの方々の心に響かせられる存在になりたい。枠にとらわれずどんな役でも演じられる、作品によって印象をガラリと変えられる女優になることが目標です。ジャンル問わず色々なことに挑戦する気持ちを絶やさずに自分の可能性を広げ、将来的には、海外でもお仕事がしたいと思っています。
■表紙撮影のBack Stage
早朝の表参道で、屋外撮影を敢行!
12月某日、朝日が輝く寒空の下、『宣伝会議』表紙撮影チームが表参道に集結。撮影が行われました。『宣伝会議』の表紙を人物写真が飾るのは、実に久しぶりのこと。その記念すべき1人目になった松木エレナさんは『宣伝会議』の表紙を飾ることへの意気込みが感じられるような眼差しがとても印象的で、何度その瞳に吸い込まれそうになったことか……。出来上がった写真からも松木さんの“決意”が見えるように感じます。撮影は終始和やかに行われました(『宣伝会議』編集部)。
フォトグラファーの声、撮影のポイントは?
松木さんはお会いしたときに芯のある眼差しがとても綺麗な方だなと思ったので、アイメイクはほぼせず、そのままの印象を大切にしました。ヘアもポーズも決めすぎず、風に吹かれて髪がキラキラしている松木さんの美しい光景をそのまま丸ごと撮影しました。冬の澄んだ空気と松木さんの雰囲気が合致したさわやかな1枚になったのではないかと思います(サン・アド 大森氏)。
編集部からのSpecial Thanks!
今回から『宣伝会議』表紙撮影チームとして一緒に雑誌をつくり上げていくメンバーの方々を紹介します。
足立茂樹 氏
イー・スピリット代表。博報堂出身。「クリエイティブコンサルタント」としてトップクリエーターとクライアントをつなぐコーディネート役を担う。また本業のキャスティング業務では70人のスタッフで年間約2000本のキャスティング案件に励む。
大森めぐみ 氏
1995 年東京都生まれ。ロックバンド、KOTORIのアルバムのアートディレクション・撮影を担当。2020年多摩美術大学グラフィックデザイン学科博士前期課程を修了。サン・アド入社。
白井陽平 氏
アートディレクター/デザイナー。1976年福岡生まれ。サン・アド所属。最近の仕事に、青森米「青天の霹靂」、虎屋、サントリー、PR TIMES、TOTOなど。東京ADC賞、日本パッケージデザイン大賞、他。
サンアド
1964年、当時サントリーの宣伝部に所属していた開高健、山口瞳、柳原良平らが独立して作った広告企画制作会社。TVCM、GR、デジタル広告の企画制作を始め、企業のCI・VI、商品パッケージ、店舗の空間設計など、企業と生活者のあらゆる接点において、幅広いコミュニケーションを担当。