「テレビで一言もしゃべらなかったこともあった」芸能界入りしてからの24年間を振り返る(ゲスト:長嶋一茂)【前編】

ANA中国の名作テレビCM、「ノックで中国」撮影秘話

中村:広告の番組「すぐおわ」に一茂さんに来ていただいたのは、権八さんのリクエストなんですけど、何かきっかけが?さっき金麦と言っていましたけど。

権八:そうですね。僕はうちの奥さんがね、もともと昔からご一緒させていただいていて。スポーツ番組とかね。それでかわいがっていただいて。なんとなく面識もあったんですけど、金麦のゴールドラガーのCMに出ていただいたんです。もっと言うと一茂さんは絶対忘れているんだけど、僕と澤本さんは、例の全日空の…。

長嶋:あー!あの全日空が中国で路線を広げた時か。

権八:そうです。

長嶋:はいはいはい。

権八:あの時ノックしていただいたの、覚えています?

長嶋:覚えてる覚えてる。どっかの川っぺりでやったよね?

澤本:どっかの川っぺりで(笑)。

長嶋:ノックしたらどこかの中国の人が、パッと画面変わって受け取るみたいなCM。

澤本:そうです。

長嶋:それをやられたんですか?

澤本:はい。

長嶋:うわー!そうだったんですか。

権八:あの時のメインプランナーが澤本さんで、僕が澤本さんの下についてモジモジしていたんですが…。

長嶋:へえー!だってもう15年ぐらい前だからね。

澤本:そうですねー。

長嶋:2004年とか2005年ですよ。たぶん2004年かな。何で覚えているかっていうと、父が2004年に倒れたんですよ。

澤本:はいはい。

権八:そうそう。

長嶋:3月にね。ちょうどその時アテネオリンピックの年でね。

権八:逆に言うと、僕ら全日空のCMでお父様にも出ていただいてましたよね。

澤本:そうですね。

長嶋:本当はね、親父でやれればよかったんだろうけど。なぜか白羽の矢が立って嬉しかったですけどね。

澤本:今思い出しましたけれど、前にお父様と中国に行かしていただいて。やっぱりすごいんだよね、あのお父さんは。中国の方々は長嶋茂雄さんを知らないかもしれないけど、天安門に行って、すごく人がいっぱいいる中で歩くと、前にバーッと道ができるの。

権八:茂雄さんが歩くと?

中村:モーゼの十戒みたいな?

澤本:うん。モーゼの十戒みたいに道ができるの。すごいなと思ったし、そういうオーラがあるんだよ。「なんかすごい人が来た!」って感じで。

権八:なるほど。

澤本:一茂さんに出ていただいた時に、僕たちも中国に一茂さんと行けると思ったんですよ。でも、「一茂さん、中国に行けますか?」と事務所を通じて質問したら、ちょうどその時に帯番組をやっていらっしゃったから、「中国に行けない」と。

長嶋:2004年、そうだ!娘が生まれた年だ。それで帯番組をやっていて、帯番組で報告したんだ。

澤本:それで日本にいながら中国のCMを作るにはっていうので、長嶋さんには日本でノックしていただいて、中国の方が受け取るってことでやったんです。今思い出しました。

権八:なるほど!

長嶋:そうですね。「遠回しに迷惑かけているんだぞ、お前!」みたいな。

一同:(爆笑)。

澤本:いやいや、そうゆうことじゃない(笑)。

権八:いや、あれはいいCMですよ。名作。

長嶋:あれはいいCM。俺もそう思う。

一同:(笑)。

長嶋:出来上がりを見て、すごいなぁ!って思ったもん。僕は言われた通りにやっているだけだから、15秒であっても30秒であってもどうなっているか分からないじゃない?当時は、びっくりしました。プランナーさんというのはすごいですね。

澤本:いやいや、出来上がったものは一般の方にも褒めてもらったしね。

権八:そうそう。賞をいただいたりね。

長嶋:ありがたいですよ、本当に。

権八:ありがとうございました。

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