福島県は3月1日、県のYouTube公式チャンネルにおいて、東日本大震災から10年を経る福島の今を伝える動画を公開した。
住民生活に大きな影響が出た福島第一原発事故に関しては、帰還困難区域を除き避難指示が解除されている状況。動画は、そうした復興の現状を様々な視点から伝えている。
例えば、生産現場においては、津波により甚大な被害を受けた浪江町の請戸漁港で、2020年に9年ぶりに再会された競りの様子を撮影。
一方、新技術の分野では、同年9月、南相馬市に開所した「福島ロボットテストフィールド」を紹介した。ロボットに関する最先端技術の開発が行われているという。
また、同年9月20日には、双葉町に「東日本大震災・原子力災害伝承館」を開館。こうした震災を経て10年が経とうとする福島の「今」を描いている。
福島県は、「この動画は、震災から10年を機に、県外の方々に福島についての認識を“アップデート”してもらい、また、福島に心を寄せていただいている多くの方に、福島の現状を知っていただきたい、との想いから制作しました。ぜひ福島の“今”を感じていただければ」とコメントを寄せた。