神戸製鋼所は4月1日付で、コーポレート・コミュニケーション部、総務部、営業企画部を統合し、総務・CSR部を設置する。脱炭素社会への移行に伴う自動車など産業構造の転換や、デジタル・トランスフォーメーション(DX)、ESG(環境、社会、ガバナンス)、SDGs(持続可能な開発目標)などに対応する経営体制見直しの一環。現在の19部1室を、13部2室に統合する。
理事コーポレート・コミュニケーション部長の中森慶太郎氏は、同日付で執行役員総務・CSR部長に就任する。中森氏は内部統制・監査部、支社・支店の担当、全社コンプライアンスも担当する。
事業環境の変化への対応も図る。技術開発本部では事業部門の支援体制を強化し、「デジタルイノベーション技術センター」を新設する。全社グループのDXを目的にICTやAI分野の技術開発、事業適用を進める。自動車軽量化企画室は、コネクテッド、自動化、シェアリング、電動化、サービス化といった自動車業界のニーズの変化を踏まえ、自動車事業企画室へ改称する。
本社部門には事業開発部を設置するほか、事業部門内にも専門部署を設け、新規事業へ開発を全社的に進める。事業開発部の統括は、柴田耕一朗・代表取締役副社長執行役員。柴田副社長はほかに知的財産部、IT企画部、全社技術開発、全社システムの総括を担当する。