岩手日報社は3月11日、東日本大震災発生から10年のタイミングに合わせて『岩手日報』朝刊に企業広告「大切な人と、今日、話そう。」を掲載。また同日から、変わりゆく街の復興を音楽で残す年間プロジェクト「岩手 after 10 years」もスタートした。
3月11日は「東日本大震災津波を語り継ぐ日」
本広告は、同社広告事業局が2018年にスタートした「3月11日を『大切な人を想う日』に企画」の一環。毎年3月11日に、新聞広告や動画を通じてこの日の“悲しみ”と“教訓”を語り継いできた。過去の新聞広告や動画は特設サイトから閲覧できる。2021年2月には、この企画で集めた2万3000人以上の署名がきっかけとなり、岩手県の条例で3月11日が「東日本大震災津波を語り継ぐ日」として制定された。
今年度は2020年11月から「from 3.11 あなたと、生きていく。」をキーコピーにプロジェクトをスタート。広告企画のほかにも、3月11日に届く「大切な人へ贈るギフト」企画などを実施。「岩手もしもの『支え愛』袋てんでんこ」は予定販売個数300個が売切れ、追加販売を行うほど反響があった。
2日前の3月9日付朝刊には「黙祷企画」と題した新聞広告も掲載。震災10年の節目の日に、岩手県民121万人全員で黙祷することを呼びかけた。同時に、震災が発生した3月11日14時46分前後に被災地からの黙祷をYouTubeライブで生中継することも告知。同日は18時50分から、釜石市で打ち上げられる鎮魂の花火「白菊」の中継も行う。
街の風景に音符を重ね「復興10年の曲」を制作
また、同日の紙面には「街の復興を音楽で残すプロジェクト『岩手 after 10 years』」の開始を伝える広告も掲載。「震災前」「震災直後」「震災10年」と、それぞれの街の風景に音符を重ね、街が奏でる「復興10年の曲」をつくるプロジェクトだ。
スタッフリスト
大切な人と、今日、話そう。
- 企画制作
- 博報堂
- 企画制作+AD+D
- 横尾美杉
- CD+企画+C
- 河西智彦
震災10年黙祷企画
- 企画制作
- 電通
- CD+C
- 郡司音
- CD+企画
- 服部展明
- AD+D
- 田頭慎太郎
- 撮影
- 松木康平
街の復興を音楽で残すプロジェクト
- 企画制作
- 博報堂+博報堂プロダクツ
- CD+企画+C
- 河西智彦
- 企画制作+AD+D
- 横尾美杉
- 撮影
- 百々新