大関は4月12日から、1月に米国など世界8カ国で先行販売された、多様性を象徴する虹色のラベルの純米酒「ワンカップレインボー純米180ml瓶詰」を日本国内でも数量限定で発売する。
虹色はダイバーシティ、特にLGBTQを象徴する色として認識されている。また、本商品はLGBTQ以外にも宗教や信条にも配慮する意味からコーシャ認証*を取得している。
本製品発案の経緯はこうだ。近年、世界規模で高まるダイバーシティを求める気運から、米国の社員や海外の顧客からのアイデアにより「ワンカップレインボー」を商品化。2021年1月に世界8カ国で販売し、段階的に販売地域を広げていく予定だったが、予定数はすでに完売。さらに、日本国内でも発売を希望する声が高まったことから、国内発売に至った。
同社のLGBTQに関する取り組みの歴史は古い。例えば1996年には、新卒採用時のエントリーシートから性別記入欄を廃止。2020年には性的指向・性自認を理由としたいやがらせや言動は禁止行為だ、と社内のハラスメント防止規定に明記した。
大関は、「企業理念である『楽しい暮らしの大関』のもと、従来の社会の枠組みにとらわられず、性別・年齢・国籍・信条・障がいの有無、性的指向など多様な属性、価値や発想を取り入れることで企業の成長と個人の幸せにつながる架け橋となる商品を開発していく」とコメントしている。