幻と化した『鶴光のオールラジオCMニッポン!』
中村:では早速行きましょうか。前回はこのラジオCM部門のゴールドが3作品あって、そのうちの2作品を聴いていただきました。我らが澤本大先生も審査員だったということですが、改めて審査会はどんな雰囲気なんですか?
井村:いつもは1次審査って、丸1日かけて全部聴いて、それをファイナリストに絞って、2日目に賞に上げる討議をするんですけど。今年はコロナの影響で1次審査を在宅でしたんですね。2次審査だけ集まって、もちろんコロナ対策は万全だったんですけども、1日しか集まってない割には議論が活発で、飛沫がけっこう飛んだんじゃないかな。
一同:(笑)。
中村:そうなんですか。
権八:なんと審査員に笑福亭鶴光さんもいたんですよね?すごくないですか?
澤本:もうさ、今回の審査会の時の最初にご紹介があるんだけと、鶴光さんが自分の番になった時に、「わんばんこ!」って言ってくれたんです。
権八:あっ、「わんばんこ」って鶴光さんの発明!?
井村:「わんばんこ、鶴光でおま!」っていうのが登場の挨拶でね。
権八:なるほど。
井村:名前も「クリエイティビティアワード」で、かっこよくなっているじゃないですか。実は今年は、海外の広告賞みたいに賞をあげるだけじゃなく、イベント化しようとしていたんですよ。コロナ禍で結局オンライン配信だけになっちゃったんですけど。せっかくラジオなので、授賞式や審査も深夜1時に始めて5時に終わるみたいな、『鶴光のオールラジオCMニッポン!』的な始まり方で生配信しようと思っていたので鶴光さんにお願いしたんですが、コロナの影響で「深夜っていうのは止めてくれ」となって、普通になっちゃったんだけどね。
権八:(笑)。審査の時の鶴光さんは、どんな感じだったんですか?
井村:すっごい真面目で、すっごいメモを取っているのに番号を間違えるっていう。
一同:(爆笑)。
権八:どっちなんだ(笑)。でも真面目なんだ。
井村:はい。真面目でしたね。
権八:今年はじゃあ著名人の方でいうと、鶴光さん。
井村:あと声優の徳井青空さんに来ていただいて。
中村:声優、へえー。
井村:今、音声メディアって大きく広がっているじゃないですか。それで声優さんの活躍の場が広がっていて。それでお呼びしたんです。
権八:なるほど。
中村:では早速、ゴールド受賞3作品のうちの3つめの作品を聴いてみましょう。ということでパナソニック「音響システム」のラジオCM。3本が受賞しているうちの「娘」篇をお聴きください。