「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは3月18日、コスメ専門モール「ZOZOCOSME」をオープン。国内外の500以上のブランドが出店する。また、同時にロゴやアプリのリニューアルも行った。
同社の伊藤正裕取締役兼COOによると、「ZOZOTOWN」の女性アクティブ会員は533万人。また、ユーザーに「SNSでチェックしているジャンル」を調査したところ「ファッション系」に次いで「美容系」という回答が多く、コスメに対するニーズを感じていたという。「コスメもファッションの一部なので、ファッション好きのユーザーの方にはより便利にお買い物を楽しんでいただけるのでは」と話す。
伊藤氏は「ZOZOCOSME」の強みとして ➀会員待望のコスメ商材であること ②コスメに特化したモールであること ③厳選されたブランドラインナップ、の3つを挙げた。ラインナップについては、高価格帯の「ディオール(DIOR)」「パルファム ジバンシイ(PARFUMS GIVENCHY)」などから、ドラッグストアなどで人気の低価格帯ブランドまで幅広い。「店頭での購入を躊躇する方も多く、ニーズを感じた」というメンズコスメも扱っている。今後は韓国コスメを含め取り扱いブランドを拡充する予定だ。
なお、ファンデーションの一部は、事前受付で50万件以上の予約があったフェイスカラー計測ツール「ZOZOGLASS」に対応している。簡単に自分の肌色に合った商品を選ぶことができ、ECにおけるコスメ購入時の課題である「色選び」に関する不安や悩みを解消する狙いがある。
アプリでは、商品の探しやすさにこだわってUIを設計。「ZOZOTOWN」の強みである検索機能を応用し、肌の悩みやテクスチャなどによる絞り込みを可能にしたほか、カラー展開もひと目で分かるようにデザインした。また、「マスクに付かないリップ特集」「人気のアイシャドウ特集」など、特集からコンバージョンにつなげる動線設計もしている。
同社は今後、TVCMやデジタルアドのほか、トライアルキャンペーンの実施、サンプルの配布キャンペーンなどで「ZOZOCOSME」の認知を拡大していく予定だ。