「すみだ水族館」「京都水族館」が実施した「大決算!『売れ残りガチャ』企画」が話題だ。グッズを入れた計1000箱を3月1日に売り出したところ、5日には完売。京都水族館は19日、すみだ水族館は20日に追加分として計2100個の販売を始めたが、21日に再び完売となった。
開業から9年、さまざまな商品を開発してきたが、中には発注しすぎたものや、売れ行きの思わしくないものが発生。在庫を抱えてしまっていた。
その販売をいかに促すか。決め手はパッケージだった。箱には「ショップスタッフが少し困惑した顔で売りづらいとささやいた。」「開業当初からずっと残っている。」といったキャッチフレーズを大書。書かれた内容への共感と、何が入っているかわからないくじ引きのような要素が受けた。
「考えたのは商品そのものではなく、『情報』に価値をつくり、その情報を買ってもらうということ。買いたくなる情報に変換するという手法です」と話すのは、企画した電通の伊藤みゆき氏。
「正直に〈売れ残り〉として打ち出し、そのタイトルも含めて、購買行動自体をエンターテインメント化することを狙いました」(同)
自社での発信は、両館ともにTwitterの公式アカウントからだけだったが、来館者が特設コーナーの写真を投稿すると話題が拡散。両館合わせてシェア数20万弱と大きな反響を呼んだ。
スタッフリスト
- CD+C
- 島津裕介
- 企画+C
- 伊藤みゆき
- 企画
- 來住貴宏
- C
- 新井奈生、福宿桃香
- AD
- 小室真純
- Pr
- 栗川愛子
- AE
- 鈴木惇志、林楊子
ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター