ヤマト運輸は、3月31日に2種類の新聞広告を中央紙(30段広告)、および地方紙(15段広告)など70紙に出稿した。
ヤマトグループは4月1日、各社の多様な経営資源を結集し、ヤマト運輸を中核とする新たなヤマトグループに生まれ変わる。それに伴い、同社では2020年11月に同社が目指す「次の運び方」を掲げた新たなタグラインを策定、そして未来に向けた取り組みを紹介するCMやサイトを公開した。また、今年3月には新しい「クロネコマーク」と、新たな価値提供を象徴する「アドバンスマーク」を発表している。
今回の新聞広告では、「次の運び方をつくる。」という新たなタグラインのもと企業としての意思を、ビジネスパートナー(to B)と広く社会(to S)に伝えるべく、それぞれに向けて2種類の広告を制作したという。
「“次の運び方をつくる。”というタグラインに込めたのは、点と点を結ぶだけではなく、運び方そのものをつくり変え創造する、“運送業から運創業へ”とアップデートすること。その想いをどう描くか、に注力しました」と、電通クリエイティブディレクター 吉川隼太さん。
新聞広告には、toBとtoCどちらにも森の中を流れていく黄色い箱のビジュアルが使われている。
「“次の運び方をつくる。”への想いをどう描くか、に注力しました。2つの広告に共通しているのは、“新しい物流のエコシステムをつくる”という意志。より環境負荷の少ない、100年先を見据えた物流のエコシステムを地球上につくる。社会を動かす原動力として、環境にも働く人にもサステナブルなエコシステムを築いてゆく。森の中に黄色い箱が流れ、連なり、新しい物の流れをつくっている様子で、その意志を表現しています」と、電通 アートディレクター 樋口裕二さん。
そのビジュアルと併せて、to B向けの広告では、ビジネスを陰で支える日本最大級のスーパーフルトレーラーSF25を、toC向けの広告には、豊かに暮らしている生活者の姿を描いた。
「新しい“ヤマト運輸”が、あらゆる経営資源が融合されたひとつのチームとして、物流の枠を超え“次の運び方”をつくってゆく。そしてそれらはすべて、豊かな社会、そしてお客さま一人ひとりのよろこびのためである。その決意を、誠実に伝えたいと考えました」(樋口さん)。
to B向けの広告のメッセージは、「ビジネスのすべてに、ひとつで挑む。」。また、toC向けの広告のメッセージは、「新しい運び方をつくることは、新しいありがとうをつくること。そう信じて。」。
「to B原稿では、“運ぶところだけ”と思われがちなヤマトの仕事を、“ビジネスすべてに関わりたい”という想いを伝えています。一方to C原稿では、時代によって“運び方”は変われど、根本にある“お客さまのありがとうを叶える”という姿勢は変わらない、という想いを表現しました。複雑に変化するこれからの時代に、これまで以上に社員一人ひとりが挑戦し物流の“次”をつくってゆく。その期待値を上げるための、新聞広告です」(電通 コピーライター 小川祐人さん)。
同社では、4月1日からコーポレートサイトもリニューアル。今回の新聞広告で使用した森のビジュアルを使い、「次の運び方をつくる。」という同社の意思をより広く伝えていく考えだ。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通+たき工房
- CD
- 吉川隼太
- C
- 小川祐人
- AD
- 樋口裕二
- D
- 山口央、山本和、佐々木恵太郎
- Pr
- 栗川愛子
- 撮影
- 加藤純平
- フォトPr
- 有馬知良、市川悠
- レタッチ
- 吉川たけし
- AE
- 二谷哲史、三原純、佐野知香子