Withコロナの時代 海外に向けて、どのように日本を伝えていくか?

日本にとって、オーストラリアをより身近な国へ

自社の取り組みでは、2020年9月にオーストラリア最大・最古の日系新聞「日豪プレス(Nichigo Press)」をはじめとしたメディア運営を手掛けるNichigo Press Media Group Pty Ltdをdoqグループとして設立しました。

実はオーストラリアは、アメリカ、中国に次ぎ、海外に住む日本人の数が3番目に多い国であり、約10万人の日本人が生活しています。日豪プレスは1977年に創刊され、43年間にわたり毎月発行されて、現地に住む日本人の生活を支えてきた日系メディアです。

1977年の創刊後からバブル期を迎え、日本経済が世界に対して高い影響力を持っていた時代と比べて、現在は日本国内経済の将来的な縮小が避けられない中で、日系企業はより競争が激しくなっているグローバル市場に進出する必要性が迫られています。

このような時代の変化を捉え、本メディアの役割も、従来の日系コミュニティの生活を支える情報誌としての機能を維持しながらも、コロナによる経済的ダメージもある中で、オーストラリアでビジネスをし、また今後オーストラリアへの興味をもつ日系企業の人々にとっても価値のあるメディアへと展開を図っていきたいと考えています。

コロナ禍での「日豪プレス」刷新にあたり、2つの改革を実施。ひとつがこれまでの新聞サイズから、マガジンサイズに変更し、さらにデザインを全面リニューアルすることで旬な情報を届ける読み応えのある雑誌として生まれ変わった印象を読者にもたらすこと。2つめが読者の生活に寄り添う・役立つ情報に加えて、ビジネスを支援する情報を強化したこと。具体的には「最先端ビジネス対談」というテーマで、現地のビジネスを切り開き活躍するキーパーソンが、どのようにオーストラリアでビジネスをはじめ、課題を乗り越え、現在に至っているかを対談形式で探る特集を新たに設けた。

次ページ 「LOOK UP. 上を向いて」へ続く

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作野 善教(doq®グループマネージングディレクター)
作野 善教(doq®グループマネージングディレクター)

2001年ビーコン・コミュニケーションズ入社、日本市場でのマーケティング全般における経験を経て、2006年より米国広告代理店レオバーネットのシカゴ本社にて米国ブランドのアジアパシフィック及び欧州・南米市場向けマーケティング立案を担当。2009年に世界と日本をマーケティングとイノベーションで繋ぐことをビジョンにシドニーでdoq®を創業。異なる文化と背景を持つ多様性に富んだチームと共に、20年50社以上に渡るグローバル市場でのマーケティングを手がけ様々な賞を受賞。オーストラリアの移民起業家を称えるエスニックビジネスアワードにおいて史上2人目の日本人ファイナリストにも選出される。2008年シカゴ大学ニューアントレプレナーズプログラム修了。2011年ニューサウスウェールズ大学AGSMにてMBAを取得。2014年クロスカルチャーマーケティングエキスパートとしてTEDxTitechに登壇。2018年ハイパーアイランド・シンガポール校にてデジタルメディアマネジメント修士号を取得。

作野 善教(doq®グループマネージングディレクター)

2001年ビーコン・コミュニケーションズ入社、日本市場でのマーケティング全般における経験を経て、2006年より米国広告代理店レオバーネットのシカゴ本社にて米国ブランドのアジアパシフィック及び欧州・南米市場向けマーケティング立案を担当。2009年に世界と日本をマーケティングとイノベーションで繋ぐことをビジョンにシドニーでdoq®を創業。異なる文化と背景を持つ多様性に富んだチームと共に、20年50社以上に渡るグローバル市場でのマーケティングを手がけ様々な賞を受賞。オーストラリアの移民起業家を称えるエスニックビジネスアワードにおいて史上2人目の日本人ファイナリストにも選出される。2008年シカゴ大学ニューアントレプレナーズプログラム修了。2011年ニューサウスウェールズ大学AGSMにてMBAを取得。2014年クロスカルチャーマーケティングエキスパートとしてTEDxTitechに登壇。2018年ハイパーアイランド・シンガポール校にてデジタルメディアマネジメント修士号を取得。

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