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ライブコマース企画の3ステップ
ライブコマースの配信までに必要な準備は大きく分けると3つです。
①企画
②告知
③リハーサル
①企画
まずは、自社でどのような配信を行うか決めることが最初のステップです。企画が決まればそれに合わせた演者・台本・オファーをそれぞれ決めていきます。
●演者
演者で皆さん悩まれるのが、自社スタッフかインフルエンサーのどちらを活用するかという点です。基本的には最低1名以上は自社スタッフが登場するのがよいでしょう。ライブ配信中に視聴者から流れてくる質問のほとんどは商品についての質問です。多くの場合、商品に関して一番詳しいのはインフルエンサーではなく、自社スタッフですので対応できるスタッフを配置することを推奨しています。
また、ライブコマースは店舗やECに次ぐ第3のチャネルです。新しいチャネルを作っていくという意味で、中長期的な取り組みになるので自社スタッフを育成してノウハウを蓄積していくことが重要になっていくでしょう。
インフルエンサーを起用する場合は、MCやゲストとしてなど、集客を期待することが多いです。その際重要なのは、ブランドや商品と親和性の高いインフルエンサーを起用すること。家電を販売する時には、一般的なインフルエンサーではなく、家電マニアのインフルエンサーの方が説得力を感じる方は多いと思いのではないでしょうか。
●台本
いきなり台本を作成しようとすると難しいかもしれません。そんな時はECサイトのランディングページを参考にしてみると良いと思います。ランディングページとは元々販売員のセールストークをテキストや画像に起こしたものなので、その流れは参考にできるでしょう。課題提起から今購入するべき理由まで一連の流れで構成されているのがランディングページです。
ライブコマースにおいては視聴者との対話が一番重要ですので、一言一句台本に落とし込む必要はありません。簡単な流れと押さえるべきポイントだけでも良いです。視聴者の質問やコメントから会話を広げていく。ここが一番のポイントです。
●オファー
ECサイトをオープンする際に来訪者を増やすために特別なオファーを行うのと同じで、ライブコマースを始める時もまずは見てもらうきっかけ、ここで今買う理由を明確にするために特別なオファーを用意することが必要です。具体的には、新作販売、ライブ限定セット、ノベルティプレゼントなどの施策が一般的です。
②告知
ECサイト、SNS、メルマガなどを駆使して最大限に告知を行いましょう。まずはライブコマースを始めたということを自社の顧客やフォロワーに知ってもらうことが重要です。告知を行う上では告知期間の長さも重要なので、1週間前を目安に告知を開始しましょう。
③リハーサル
配信本番が近くなってきたら、システムや配信機材などのシステム面のチェック、演者のセリフや動き、画角など一連の流れを確認するためにリハーサルを行いましょう。1回目のリハーサルで課題を見つけ出し、2回目のリハーサルで課題が改善できているか確認すると安心です。一番大事なのは視聴者との双方向のコミュニケーションですので、想定される質問などもリハーサルの際に準備しておくといいでしょう。
実際に必要な道具のイロハ
いざライブコマースを始めようと考えた時に、本格的なカメラなど配信機材が必要だとイメージされるかもしれません。しかしながら、実際には17LIVEで配信を行っている9割以上の事業者はスマートフォンから配信専用のアプリを用いて配信しています。
多くの事業者はまずはスマートフォン及びスマホスタンドを準備して配信を始めることが多いです。最新スペックのスマートフォンであれば高画質での撮影もできるので、まずはライブコマースを試してみたいということであればスマートフォンで十分対応することができます。
その他、あれば便利な機材をご紹介します。少し暗めの場所であればリングライトなどの照明機材、広めの場所で配信する際には映像やコメント確認用のモニターまたはタブレット端末などがあればいいでしょう。
ある程度配信にも慣れてくると、より綺麗な映像で配信をしたいと思われる方々も多いかと思います。そんな時には本格的な機材を準備して配信を行うことになります。
主にライブ配信で使われる機材は次の3つに分けることができます。
①音声機材
②映像機材
③配信機材
①音声機材
音声を綺麗に拾ったり、適切な音声に調整して配信するためにはマイクやミキサーなどが必要です。カメラだけで音声を拾うのは限界があるため、マイクが必要になります。ミキサーは録音や音声の調整をするための機材です。
②映像機材
より綺麗な映像で配信するためには、デジタル一眼など本格的なカメラを使用します。カメラを2台以上使用したり映像の切り替えが必要な配信などにおいてはスイッチャーが必要となります。
③配信機材
配信機材は収録した音声や映像を配信するための機材です。OBSが代表的な配信ソフトで、無料で使用することができます。カメラで撮影した映像をそのまま配信画面に投影したり、テロップやエフェクトの表示ができたりします。
前回に続いて、ライブコマースの配信の企画や準備についてご説明しました。世界的にみても第3の販売チャネルに成長しているライブコマース。今回の内容を参考に、ぜひトライしてみてください。
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17LIVE
Head of Live-Commerce Business
村井 宏海氏
大学卒業後、楽天にてECコンサルタントを担当。楽天賞2度受賞。関西の副責任者として営業組織のマネジメントを経験。その後、ファッション戦略課にて営業戦略立案やイベント企画、データマネジメント組織の立ち上げなどを担当。日本で初めてのライブコマース成功事例をつくりたいという思いから、20年2月より17LIVEにてライブコマース事業立ち上げに参画。