「や~いお前の母ちゃん
昭和55年2月29日生まれ身長160cm暗証番号1234~」
日本情報経済社会推進協会/「プライバシーマーク」を多くの人に知ってもらうためのアイデア/井上悠仁さん
シルバーに選んで頂きありがとうございました。 ファイナリストの連絡のあと、口外しないように 宣伝会議賞の“せ”の字も言わずに暮らした日々が報われました。個人情報の重要性は、これからの時代を生きる全ての人が考えなければならない問題だと思います。プライバシーマークの存在を、全ての人々が知り、気付き、理解するべきだと思い至った時、受賞させて頂いたコピーが生まれました。コピーライティングを教えて頂き、宣伝会議賞の存在を教えてくれた会社の上司、先輩方には感謝してもしきれません。今回の受賞が偶然だといわれないように、次回はさらなる高みを目指したいと思います。
「生涯賃金の2億円に1%のポイントが付くとしたら。」
クレディセゾン/キャッシュレス社会で日本を元気にする広告アイデア/藤長誠也さん
北風と太陽。昔からこのお話に違和感を感じていました。北風は厳しい北風ではマントを吹き飛ばせず、太陽が暖かく照らせば旅人は自ら脱ぐというお話です。しかし私にはギラギラと熱する事で無理やり脱がそうとしていると感じていました。下手すると熱中症で倒れてしまいます。もはや北風よりたちが悪いです。旅人が自発的に脱いでもらうには、天女の羽衣仕上げの無料クリーニングサービスや低酸素ジム&プロテイン一年分を用意する方が良いかもしれません。それでも旅人は脱がないかもしれません。
私はまだ答えが見つかりません。私はコピーライターではなく、趣味で言葉を紡ぐ平凡な会社員です。しかし言葉で人の心を動かす事の難しさは知っているつもりです。だからこそコピーに、宣伝会議賞に惹かれました。シルバー賞もいただき、とても嬉しいです。でももっともっと良いコピーが書けたのではないかと反省する事も多いです。だから私の心の中の旅人が笑顔でマントを脱げる言葉を見つけられるまで、これからも私の旅は続きます。今回はありがとうございました。
「現金払い、つまり、ポイント放棄ということでよろしいですか?」
クレディセゾン/キャッシュレス社会で日本を元気にする広告アイデア/矢内そらんさん
とにかく楽しみながら、コピーを書こう。自分がいいと思ったものを、さらによくする工夫をしつづけよう。そんな目標を立て、毎日、頭に小粒の汗をかきながら臨んだ今回の宣伝会議賞。結果としてシルバー賞を受賞するコピーを生みだすことができたので、この取り組み方は間違ってはいなかった、ということが分かったのが大きな収穫だった。
受賞コピー「現金払い、つまり、ポイント放棄ということでよろしいですか?」は、読み手の受け取り方が二分していたのが印象的だった。「エッジがきいていて男らしい」という人と、「クスっと笑えた」という人と。自分としては、ちょっぴりお節介な店員さんが、会計時、控えめにお客様に尋ねるイメージで書いていたので、前者の感想は意外だった。が、そこには言葉のみの表現ゆえの面白さがあり、コピーライティングの可能性や奥深さに、ますます興味をひかれている。審査員の方々には本作がどう映り、どの部分が評価されたのだろうか。今後もっといいものを書くために、いつかお聞きできる機会があったらうれしい。
「「知る人ぞ知る」は、「知られていない」ということです。」
社会情報大学院大学/企業の経営者が、<広報・PR>をもっと重視したくなるような<広報・PR>にかわる新しい言葉やフレーズ/矢﨑剛史さん
この度、広報・PRの学びを推進する「社会情報大学院大学」様の課題で受賞の栄に浴したことは、長年PRに携わってきた私にとって特別な感慨があります。「言わぬが花」というように、かつてこの国では「知られること」に謙虚なことが美徳とされてきました。ですが、組織と組織を取り巻く人間の関係を「PR」と呼ぶとすれば、私達は、それがかつてなく複雑にこじれた時代を生きています。フェイクとヘイトとハイプが、乱れ飛んでいます。
そんな今だからこそ、本当に知られるべきことが知られることで、もっと誰かを救ったり、幸せにできるのだと思います。より多くの日本の経営者やビジネスパーソンが広報・PRに真剣に取り組み、「知られること」に前向きになること。皆の知名度のポテンシャルを引き出すことが、社会を良い方向に進ませると、信じています。貴学の事業を、一コピーライターとして。一PRパーソンとして。そして、この社会の一員として、心より応援申し上げます。最後に、僕を支えてくれた家族に、ありがとう。
(順不同)
2020年11月から募集を開始した第58回「宣伝会議賞」。コロナ禍の影響で通常よりも遅い募集開始となりましたが、61万点を超える作品が集まりました。受賞された皆様、誠におめでとうございます!
贈賞式の様子はYouTubeでも視聴が可能です。感動の瞬間を何度でもご覧いただけます。
また、このような情勢でありながら応募いただいた皆様に、改めて感謝申し上げます。次回の「宣伝会議賞」もよろしくお願いいたします。