ソニーマーケティングが考えるコミュニケーション統合基盤を通じたデータドリブンマーケティングの新地平とは?

ダッシュボードの位置づけ

ここまで「変化」をお話ししてきましたが、次にお話しするのは「ダッシュボードの位置づけ」になります。

マネージャーの「経営目標を基にしたKPIの目標設定」と、それをブレイクダウンした担当者「担当領域の目標設定」というかたちになっています。それ以降はモニタリングの通常のプロセスとなっていますが、ダッシュボードというところに関しましては、DOの「KPIのモニタリング」の部分に伝わっていく。計画されたタイミングとコストでコミュニケーション活動が行われているか。異常を把握してすぐにCHECKの分析フェーズに入れるか。それらの部分をしっかり確認することがダッシュボードの役割であると我々は考えており、その位置づけで運用しています。

DOからCHECKで分析していく部分では、ダッシュボードでKPIの進捗を把握し「課題がある」と感じた部分をトリガーにして詳細を分析します。詳細分析はダッシュボードの中に持つというよりも、ツールそれぞれに得意領域がありますので、ウェブの分析ツールやCRPの分析ツール、ヒートマップを用いて深掘りしていく、というかたちで設計しています。

しかし、言うは易く行うは難しで、元々心理的ハードルがあった部分についてはここでも変わりません。しかし心理的ハードルの部分に関しても手を打っていくのが、我々のプラットフォームのメンバーだと思っています。担当者が抱えているハードルは、「データに向き合うには相応の覚悟が必要で、まとまった時間を割く必要があるがその時間が取れない」「詳細分析ツールの使い方がわからない」といったものが考えられ、その部分のハードルを下げていく取組みを行う必要があります。

具体的にやるべきことは、実はとてもシンプル。ひとつ目は「ダッシュボードごとに関連のテキストリンクを貼る」こと。この工夫だけでもダッシュボード間の遷移が容易になり、メンバーが深掘りする回数が増えていきます。

ふたつ目は地道な取組みとなりますが、ハンズオンや勉強会を実施したり、マニュアルを整備して誰でもアクセスできる状態にしておくことです。こういったサポートを行うことで、データを見るカルチャーをつくっています。

次ページ 「データドリブンにマーケティングを展開するための体制とは」へ続く


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