講談社、新ロゴを発表 ネトフリ担当企業が策定

講談社は4月15日、新たな企業理念とロゴを発表した。手がけたのは米グレーテル社。同社はネットフリックスやナショナルジオグラフィックのブランディングに携わる。

グローバル展開の加速が目的。これまで漫画『進撃の巨人』や『FAIRY TAIL』『セーラームーン』などの作品をヒットさせているが、統一したコーポレートロゴがなく、講談社のコンテンツであることが知られていない課題があった。

ロゴは社名のローマ字表記から「K」を取り、「交差点」を思わせるデザインに。創業以来掲げる企業理念「おもしろくて、ためになる」の「おもしろい」と「ためになる」といった、異なるものが交差する意味を込めた。

企業理念は新たに「Inspire Impossible Stories」を掲げる。従来の「おもしろくて、ためになる」と併用する。〈制作者と読者の両者に発見や創造性を提供し(=Inspire)、あり得ない、見たこともないような(=Impossible)、物語(=Stories)を生み出し続ける会社である〉と、企業としての存在意義(パーパス)を定めた。

2月19日発表の2020年11月期では、紙の雑誌や書籍販売の売上を、デジタルや国内外の版権を中心とする事業収入が上回った。事業収入は約715億円(前年比16.4%増)で、特に海外版権収入は約88億円(同比32.9%増)だった。印刷媒体は635億円(同比1.2%減)だった。今後は、売上高の海外比率をさらに伸ばす方針。新卒採用や各事業部での海外戦略の策定を進めている。

講談社の「K」をベースとした新ロゴ。「おもしろい」と「ためになる」のほか、「制作者と読者」や「日本と世界」「伝統と革新」など異なるものが混ざり合う「交差点」をイメージした。

文化の多様性も意識し、全10色で展開する。

新たな企業理念。「あり得ない!」「見たことがない!」といった感動を示す言葉として「Impossible」を使用。
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