強みは「日本品質」と「低価格」
2020年9月に秋冬コレクションとしてローンチしたファーストラインナップは、トレンドファッションを提供するジーユーならではの「旬なメイク」を体現。リップやアイメイクといったポイントメイクグッズをメインに一部店舗(大型店以上)で販売し、大きな反響を得た。
商品企画時に着目したのは「エフォートレス」というトレンド。“私にやさしく、ラクにかわいく”をテーマに、簡単に自然な仕上がりがつくれるアイテムを目指したという。広報担当者は「お家時間の増加やマスクの着用も相まってか、ガッツリメイクではなく素肌感を残した艶感のあるメイクが主流になってきているので、このトレンドを押さえた商品を企画しました」と解説する。
特徴は、トレンドを押さえたカラーやテクスチャーのアイテムでありながら、「日本品質」と「低価格」にこだわった点。「肌に直接触れるものだからこそ『日本品質』にこだわったモノづくりを行っています」と広報担当。好調の要因についても「やはりトレンドを押さえつつ、『日本品質』と『低価格』でお届け出来たこと」と分析する。
コロナ禍でのスタートとなったため、特にリップスティックの販売が懸念されていたが、これは嬉しい誤算に。「リップは“保湿力”や“トレンドカラー”といった点で評価され、売り伸ばすことができました。結果的に売上をけん引したのはリップでしたね」。
これは、「#4me by GU」の商品が、コロナ禍で日々変化する生活者のお悩みや世の中のニーズに耳を傾けて開発しているからこその結果である。リップスティックの場合は、「毎日マスクをしていて唇の乾燥が気になる」という声に応えて、さっと塗れて気持ちがよく、保湿成分を配合した商品を開発したという。
また、「プチプラコスメはカラーが強くて使いにくく、品質も少し心配」という声から、程よい発色で自然なツヤ感をもたらすアイシャドウも開発した。目元のメイクを重視する“マスクメイク”需要が重なったこともあり、このアイシャドウも好調に推移している。
このようにジーユーは、生活者のリアルな声に耳を傾けて「潜在ニーズ」と「最新のおしゃれ」を融合することで、自社の強みを生かした新しいコスメを提供しているのだ。