4月から、新たに広報担当になった方、新任者を育成する立場にある方へ、おすすめの広報入門本を紹介します。「メデイア対応」を任されたなら、まず知っておきたいこと。それは「どんな内容ならメディアは取材したくなるのか」です。これから紹介する2冊で、メディアが興味を持ちやすい切り口は何か、その傾向をつかんでみましょう。
実例を見て学ぶ『新プレスリリース道場』
メディアに対して情報を伝える手段である、プレスリリース。取り上げてもらえれば大きな広報効果を生みます。一方、メディアの側には日々、大量の情報が行き交います。リリースを最後まで目を通してもらうこと自体が、実は難しいことなのです。では、どうすればいいのでしょうか。プレスリリース上達のコツは、メディアにとってのニュースバリューを知ること、そして実例をたくさん目にすることです。
『新プレスリリース道場』なら、ニュースバリューの切り口を一覧できるだけでなく、著者が選んだベストリリース37本を、解説付きで見ることができます。新商品を出すとき、開業するとき、キャンペーンを始めるとき、などシーン別に実例を掲載していますので、プレスリリースの「型」を知るのに役立ちます。まだプレスリリースを書いたことがない方も、「自社の場合ならどんなプレスリリースが書けそうか」と想像しながら読み進めることができます。
気づけばチャンス!「オンライン取材で変わるテレビPR」特集
メディア露出の中でも「幅広い視聴者層からの反響」が期待できるのがテレビです。一度に数百万単位の人にリーチできるテレビメディアへの露出で、「これまで接点のなかった層を開拓したい」、そう考えている方もいるでしょう。一方、テレビ番組に取り上げてもらうには、「画になるか」など、最低限クリアしていかないといけないハードルが存在します。メディア研究が欠かせないのです。
広報会議2021年5月号の「テレビPR」特集なら、テレビ番組制作者側が、どのように取材先を選んでいるのか、今関心があることは何なのか、を知ることができます。特に注目したいのは、コロナ後にテレビ番組の制作体制が変化している点。最新のテレビメディアへのアプローチを知りたい方は、ページをめくってみてください。