日清食品は4月16日、「チキンラーメン キャベサラダ」初となるテレビCM「キャベサラダとは」篇を公開した。
本商品は、キャベツに特製のたれをあえ、うす味に仕上げた「チキンラーメン」を砕いてかけるだけで、パリパリ食感のサラダをつくることができるというもの。レシピサイトやSNSなど多数のメディアで紹介されている“砕いたチキンラーメンをサラダにあえる”食べ方をヒントに、同社が開発した商品だ。
そんな商品のCMは、♪~キャベツ刻む。ザクザク。麺をくだく。パリパリ~ という歌から始まる。歌に合わせて、ザクザク刻まれるキャベツとパリパリくだかれるチキンラーメン。その様子を画面中央で見守っているのは、同商品のキャラクター ひよこちゃんだ。激しく千切りにされるキャベツとくだかれるチキンラーメンの様子を見て、ひよこちゃんはおろおろするばかり——。
「この商品があれば、子どもたちのキャベツを食べる手が止まらなくなる。そのファクトを、ただただシンプルに伝えることに注力しました」と、企画を手がけたクリエイティブディレクター 水本晋平さん。
「キャベツ」と「麺」を主人公にしたコマ撮りCMを制作するために、都内5か所のスーパーから、100を超えるキャベツを集め、大規模なキャベツのオーディションを実施したという。
「大の大人たちが腕を組みながら時間をかけて真剣にキャベツを選ぶ、シュールな撮影現場となりました。おかげさまで、選ばれたキャベツたちはどこか誇らしげに刻まれていき、キャスト、スタッフともに、納得のいくCMとなりました」(水本さん)。
キャベツと麺には目と口が付いており、刻まれ、くだかれる度に切ない表情を見せる。これらのオリジナルキャラクターに使われているのは、すべて本物の野菜と麺だ。「キャベツの選定、砕かれる前と後の目と口のパーツ配置など見た目のデザインはもちろん、キャラとしての動きを一連で考え、CMでの見え方をデザイン・プランニングしていきました」(アートディレクター 井本善之さん)。
楽曲はあらゆる可能性を検証した上で、2020年に同じクリエイティブチームと制作スタッフで制作した『お椀で食べるシリーズ』のテレビCM「お椀ダンス」篇と同じ曲に。「半年も経たずに自社CM内でのセルフカバーが実現し、新しい曲へと生まれ変わりました」(水本さん)。
かわいいけれど、どこかシュールなこのCMを見た人からは「食べてみたい」という声とともに、「痛い!」「面白怖い!」など、さまざまな声が寄せられている。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通+ソーダコミュニケーションズ
- ECD
- 齋藤和典
- CD+企画+C
- 水本晋平
- 企画+C
- 串大輝
- AD+企画
- 井本善之
- D
- 藤本真央
- PR
- 今野俊也、吉野賢司
- PM
- 三吉輝尚
- 演出
- 佐藤渉
- 撮影
- 國井重人
- 照明
- 永井左紋
- アニメーター
- 原田脩平
- 編集
- 前田憲彦(オフライン)、田端俊朗(オンライン)
- 音楽
- 河副洋介
- 同録+MIX+SE
- 三田村優
- ST
- 山本美寿貴
- HM
- 山田今日子
- クッキング
- 山根万由子
- CAS
- ヤマウチトモカズ
- AE
- 傍島篤夫、増崎知世、福西理紗子、柏崎友里