フマキラーでまさかのプレゼン
—4月2日に公開したフマキラーの新CMでは、国分さんは出演だけでなくクリエイティブディレクターも務めています。
国分:クリエイティブディレクターとして、箭内さんと一緒にオリエンを聞きに行きました。商品の魅力や会長さんたちの思いを直接聞く初めての機会でした。TOKIOはフマキラーの顔として24年間CMに出演してきましたが、分かっていたようで分かってなかったんだなと。会長の「なんで伝わらないんだ!不思議でしょうがない!」という言葉を聞いて、僕らの力不足も感じました。
箭内:その後、太一くんは会長の言葉もとに曲をつくってきたんです。それを聞いて、「これは使うしかない」と、新CMのプレゼン企画を練っていきました。
国分:プレゼン資料は僕がつくって、箭内さんが整理してくれたんですけど、プレゼン前日に「明日は太一くんがこれ全部説明するんだよ」って言われたんですよ。「前日はさすがにちょっときついぞ」と(笑)。
企業の方の前でプレゼンなんて初めてのことだし、どういう形で進めるのか分からなくて。その日に徹夜で言うことをバーっと全部紙に書いたんですけど、当日、箭内さんに「太一くん、パソコンで出して」って言われて。プレゼンはリモートだったので、紙じゃないというのは想定外だったんです(笑)。
あと、プレゼンで僕がつくった曲を披露するタイミングがあったんですけど、フマキラーの社員の皆さんはすごく驚いてくださって。曲は僕が勝手につくったもので頼まれたわけでもなかったし、タイミングを間違えたら「え?」ってなった可能性もある。プレゼンの構成は本当に大切なんだってことが分かりましたね。
箭内:「どうやったら人の胸に届く構成になるのか」を考えるのは、ドラマや映画、音楽も一緒でしょう。だから太一くんは絶対できると思ったし、不安は無かったですね。
国分:フマキラーさんへの恩返しの気持ちも強かったんです。TOKIOは5人が4人になり、4人が3人になりましたが、フマキラーさんはずっと一緒に楽しんでくれているんです。これからもいろんな形で恩返ししていきたいですね。