【対談】国分太一×箭内道彦 「株式会社TOKIO」はほとんど全部、TOKIOの手づくり

ほとんど全部、TOKIOの手づくり

—4月1日に株式会社TOKIOが始動し、公式サイトもオープン。この日の日経新聞朝刊に出稿した15段広告や、3人が山から木を切り出して木製の名刺を手づくりするムービーも話題になりました。

国分:新聞広告のメインコピー「汗をかいて 手を働かせて 思いを重ねて」と、「株式会社TOKIO」はメンバー3人で彫ったものです。「汗をかく」「手を働かせる」という言葉に“彫る”のも合うかなと。彫刻刀握ったのなんて小学生以来でした。

4月1日付の日本経済新聞朝刊に出稿した15段広告。

国分:名刺は……分厚いですよね(笑) 本当はもっと薄くするはずだったんですけど、実験したら乾燥して割れる可能性があって、それは縁起が良くないからと安全牌を狙ったらすごい厚さになりました。失敗っちゃ失敗なんですけど、らしいっちゃらしい。「名刺をみんなで手づくりする会社なんかないよね」っていう声もいっぱいありましたよね。「社長と副社長がやることではない」みたいな(笑)。

—メインコピーには、3人のどのような想いが込められているのですか。

国分:TOKIOって、ジャニーズ事務所の予定通りに進まなかったグループなんです。デビューしてすぐにオリコン1位を取るのがジャニーズだと思うんですけど、僕らはデビューから何年も1位取れなくて。やっと1位を取れたときは、みんなで本当に喜んだんです。僕らも嬉しかったけど周りの人たちがすごい喜んでくれた。

その喜びって何だろうと思ったら、想いも重ねてたと思うし、汗もかいたと思うし、手も働かせてきた。それが僕らの原点だと思いました。

箭内:その想いは、「ステイトメント」に書かれています。太一くんが書いたので、生の強さがある。企業ロゴも、太一くんがデザインしたものを東京藝大の箭内研究室出身の若いデザイナーがトレースをして、ブラッシュアップしながら形にしていったんです。ほとんど全部、TOKIOの手づくりなんですよね。

国分さんが描いたロゴのラフスケッチ。

次ページ 「日本のものづくりを世界に伝えたい」へ続く

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