4月28日、第61回「クリオ賞」の各部門で最高賞「Grand」の作品が発表された。2月に審査が行われたのち各部門のゴールド/シルバー/ブロンズ受賞作品は公式サイトにてすでに発表済みで、ゴールドの中からグランドが決定した。日本からは江崎グリコ「POCKY THE GIFT」(電通)がデザイン部門でグランドに選出された。
最多の4冠となったのは、ワッパーがカビだらけになる様子から防腐剤不使用をアピールするバーガーキングの「Moldy Whopper」(INGO Stockholm/David Miami/Publicis)。クリエイティブエフェクティブネス、アウトオブホーム、プリント、ソーシャルメディアの4部門でグランドを獲得した。
デザイン部門グランドに選ばれた江崎グリコ「POCKY THE GIFT」を手がけた電通 クリエーティブディレクター/アートディレクターの八木義博氏は受賞にあたり、次のようにコメントしている。
「ロングセラーブランドのPockyにどんなアセットがあるのか。今、世の中の人々がどんなニーズを持っているのか。よく観察し、その結びつきを再設計することでビジネスを変革させるクリエイティビティが生まれると思います。パッケージデザインひとつで、既存流通を超えるイノベーションを生むことができる。デザインにできることはもっとたくさんあると信じています」。
当初、第61回クリオ賞は2020年10月に授賞式を行う予定だったが、新型コロナの影響でスケジュールが変更され「Clio Awards2020/2021」として実施。2019年1月から2021年2月までに展開された作品が審査対象となった。
各部門のグランドと、日本の主な入賞作品は以下のとおり。
■Branded Entertainment & Content
Grand:
Beats By Dr. Dre「You Love Me」(Translation)
■Creative Effectiveness
Grand:
Burger King「BK Moldy Whopper」(INGO Stockholm/David Miami/Publicis)
■Creative Use of Data
Grand:
Canadian Down Syndrome Society「Project Understood」(FCB)
■Design
Grand:
江崎グリコ「POCKY THE GIFT」(電通)
Bronze:
日本フィルハーモニー交響楽団「耳で聴かない音楽会 ポスター(2019)」(TBWA HAKUHODO)
■Design Craft
Bronze:
ナイキジャパン「Nike Create with Air Max」(AKQA)
■Digital/Mobile
Grand:
Reporters Without Borders「The Uncensored Library」(MediaMonks)
Bronze:
ソニー・ミュージックレーベルズ、リイシューレコーズ/米津玄師『感電』MV YouTube公開企画「STRAY SHEEP CODE」(SIX)
■Experience/Activation
Grand:
Epic Games/Fortnite「Astronomical」(Epic Games)
■Fashion & Beauty
Grand:
Vogue「I Love New York」(Modern Post)
■Film
Grand:
Beats By Dr. Dre「You Love Me」(Translation)
■Innovation
Grand:
Mastercard「True Name」(McCann New York)
Bronze:
TUNA SCOPE「TUNA SCOPE 2020」(電通)
■Integrated Campaign
Grand:
Mastercard「True Name」(McCann New York)
■Out of Home
Grand:
Burger King「BK Moldy Whopper」(INGO Stockholm/David Miami/Publicis)
Grand:
Burger King「BK Moldy Whopper」(INGO Stockholm/David Miami/Publicis)
■Social Media
Grand:
Burger King「BK Moldy Whopper」(INGO Stockholm/David Miami/Publicis)
■Audio
Bronze:
福島民報社、ラジオ福島「夜の避難訓練」(電通)