6月3日13時まで企画募集中の「第13回販促コンペ」。本コンペは、様々な企業で従業員研修の一環やプロモーション企画力の向上の教材として活用されている。ここでは、3社の事例を紹介する。
まず、若手の企画力育成のための場として活用している博報堂プロダクツ。普段、企画書を書く機会のなかった職種のメンバーにも、「企てる」ことの重要性と、楽しさを実感できる場になっているという。同社は「これまでの『こしらえる』ことに加え、企画力・提案力をさらに高めることで、クライアントの課題解決に引き続き貢献していきたいと考えております」とコメントした。
マーケティング部門が実施する新入社員向けのプランニング研修の題材として活用しているのが、凸版印刷。研修の中で出た優秀なアイデアを、コンペに応募しているという。また、社内にポスターを掲出し、コンペの告知も実施している。
同社によると、これまでの研修は抽象的な題材を採用していたため、新入社員のモチベーションがあまり高くなかった。それが、「販促コンペ」は認知率の高い企業やブランドの課題多いためイメージがしやすく、短時間で優秀なアウトプットが増えたという。「生活者視点のアイデアで受賞に向けて今後も取り組んでいきたいです」としている。
最後に紹介するのは、2015年から全社的な取り組みとして「販促コンペ」への応募を推奨しているフロンティアインターナショナル。社員総会で「勝手に社内大賞」を開催したり、新卒研修の一環でチームを組んで応募したりと、楽しみながら企画づくりに挑戦する環境を整えている。
同社は、「スライド10枚」という限られた企画書の中で「どうすれば人の心は動くか?」を徹底的に考え抜くことが、仕事をする上での「社会の流れやうねり、人の心の奥深くに興味を持とうとする姿勢」につながっていると分析。
さらに「私たちは『体験』の力によって生まれる価値を信じています。そして、その価値は、自ら動き、見て、触って、感じたことからのみ生み出されると考えます。今の時代だからこその原点回帰。地道に自らの足を使って、実際に人と会話した中から得た着想を信じ、『心を動かす体験』や、その先にある『購買体験』を設計していきます」とコメントを寄せた。