アサヒビールは今の時代を前向きに進む新社会人をテーマに、「アサヒスーパードライ」のWebCM「ビールって、苦いだけじゃない。」篇を5月13日に公開した。
本作は、ビール需要拡大に向けて20~30代の若年層に特化したコミュニケーションを目的に制作したもの。WebCMでは、新入社員が不安と期待を胸に、壁にぶつかりながらも、先輩社員に助けられながら前に進んでいくストーリーを通して、ビールという存在に惹かれていく様子がエモーショナルに描かれている。
主人公は、2021年春に社会人になった咲良(安野澄)。
今までとは全く異なる日々の始まりや環境、慣れない業務に不安を感じながらも、前を向こうと奮闘する咲良は先輩である乾(新井郁)から徐々に認められていく。ある日、乾から初めて仕事の息抜きとして飲みの場に誘われる。
乾はビール、咲良はカシスオレンジで乾杯をするが、憧れの先輩である乾がビールをおいしそうに飲む様子を見て、咲良もビールを注文。ビールを飲んだ後、「うまい、かも」とつぶやく咲良。そして、「ビールって、苦いだけじゃない。」というメッセージが映し出される。
「若年層のビール離れが進む中で、彼らがビールという存在、スーパードライというブランドを少しでも共感とともに身近に感じてもらえたら、というところから始まったプロジェクトです。今までTVCMを中心に醸成してきたブランド価値であるビールが美味しく感じられるような瞬間への“前向きさ”や“活力”は大切にしながら、今のこの時代を生きる若年層が抱える、新たな環境や人間関係への不安、期待などの心情に寄り添い、共感とともに、自分たちにも向けられたブランドなんだ、と思ってもらえるか?という視点を大事にしました」と、クリエイティブディレクター 須藤拓之介さん。
そこで、彼らから共感を抱いてもらうため、日常でのビールへのイメージや新生活が始まった彼らのインサイトなどを徹底的にヒアリング。
その中で見えてきたのが、「ビールは大人の入り口を実感できる飲み物」であり、「自分がかっこいいと思う先輩と一緒なら、飲んでみたくなるかも」という声だった。
「その声をもとに、今の時代での人との繋がりや、新生活における環境の変化で、不安や期待を抱く等身大の新社会人が、一人の先輩と出会い、惹かれていき、認められたい想いを胸に懸命に日々を進もうと奮闘する。そして徐々に社会人として大人になっていく。そんな彼女を少しずつ認めていく先輩という存在を通してビールという存在にも惹かれていく、というストーリーを作成。監督である山戸結希さんとともに、登場人物の心情や心の機微が感じ取れるセリフ作り、シーン作りを丁寧に行うことで、この物語に生きる主人公に観た人が自己投影してもらえ、共感を抱いてもらえるリアリティのあるショートムービーにすることができました」。
監督は、映画『溺れるナイフ』や現在放映中のドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』などを手がける山戸結希さん。若年層の心情や心の機微をエモーショナルに描くことで定評がある。また映像全編を通して流れる楽曲に、ロックバンド SUPER BEAVERの「人として」を採用。
ストーリーをより強化していきながら、若年層の心情を前向きに後押しすることで、彼らとブランドとの接点づくりを試みたという。
公開後、SNSでは「すごく素敵なCMで、仕事頑張ろうと思えました」「CM観ました。泣いてしまいました」など共感の声が寄せられている。
また、同社では6月7日午前10時まで、Twitterでハッシュタグ「#ビールって苦いだけじゃない」をつけて、その瞬間にまつわるエピソードを投稿してもらうキャンペーンも実施している。
スタッフリスト
- 企画制作
- 博報堂+シースリーフィルム
- ECD
- 篠原直樹
- CD
- 須藤拓之介
- AD
- 永塚剛士
- 企画
- 西帯野蓮
- C
- 塩川史也
- インタラクティブ・ディレクター
- 西尾奏
- STPL
- 濱谷健史
- BPr
- 加藤慎平
- メディアプランナー
- 平田瑞樹
- ビジネスプランナー
- 立石雄太
- ExPr
- 横山真吉
- Pr
- 上村紘平
- PM
- 須貝優斗
- アシスタントPM
- 田村悠
- 演出
- 山戸結希
- 撮影
- 豊納正俊
- 照明
- 池田智之
- 美術
- 藤松亜矢子
- ST
- 坂東由佳理
- HM
- 石川綾花