日本全国にある屋外大型ビジョンのアドネットワーク化に向け、東急エージェンシーとパス・コミュニケーションズ(以下、PAS)が事業協力に合意。2021年4月から約40媒体に対し広告配信事業の共同運用を開始したことを18日、発表した。
今回、東急エージェンシーとPASは、システムによる広告運用の向上が見込まれるプログラマティックOOHや広告配信などにおいて実績を持つ両社のノウハウを生かし、屋外大型ビジョンのアドネットワーク化に対して事業協力を行うことについて合意に至った。4月から約40媒体をアドネットワーク化した広告運用を開始しており、将来的には全国に約150媒体存在する屋外大型ビジョンを順次、アドネットワーク化することを見込んでいるという。
アドネットワーク配信本格化に向け、入稿から放映までの期間短縮、放映実績のレポーティング機能、視聴者属性や天気などの外部環境変化に合わせた放映素材のリアルタイム配信機能などを実装し、今後の運用型OOHの販売に対応していく予定。
今後両社は、OOHの新たな価値創造に取り組むとともに、生活者への効果的な広告配信の実現を推進していくとしている。
アドネットワーク概略図
現在東急エージェンシーでは、「TOKYU OOH」というブランドで東急線の電車内や駅構内の交通広告をはじめ、東京・渋谷駅ハチ公口スクランブル交差点の屋外大型ビジョン「Q’S EYE」などを運営。またPASは渋谷駅ハチ公口スクランブル交差点の「109フォーラムビジョン」をはじめ、「原宿表参道ビジョン」「狛江三叉路ビジョン」を運営するほか、全国各地の屋外大型ビジョンの媒体社とリレーションを築き、広告放映やその他の関連業務をワンストップで提供している。両社の連携により、全国規模でのアドネットワーク形成を目指す。