見城徹、ホリエモン……大物たちの素顔とは?
権八:なんで宇宙人だったんですか?
渡辺:設定としては、「見城徹にちょっと失礼なことを聞こう」という企画だったんですよ。
中村:うわ~絶対嫌だ~(笑)。
渡辺:怒らせて顔を覚えられたら嫌だから、宇宙人の覆面をかぶって話を聞くという、そういうコンセプトですね。
権八・中村:(爆笑)。
渡辺:ただ、見城さんもやっぱりちょっとおかしな人で、僕が覆面かぶってることについては一切触れずに、ただただインタビューに答えてくれるんですよ。「お前、その覆面はなんだ」「取れ」とは言わないんです(笑)。
権八:すごいですね、それは。
渡辺:それは気にしないんだみたいな(笑)。原稿チェックでも、自分がイジられてることに対しては何も触れないんですよ。だからみんな過度にビビってるだけかもしれないですね。
権八:いやでもね、怖いよ(笑)。
中村:怖いし、怖いキャラをつくれている自分も好きみたいな感じ。だから周りが怖がってくれると「しめしめ」みたいな感じで嬉しそうにしてるんだよ、見城さん。
権八:実はチャーミングな人だよね。
渡辺:確かに見城さん、本の表紙も自分の怖い顔を使ってるけど、あれが好きなんだなと思って。実際に会ったらチャーミングでイメージ違うじゃないですか。
権八:この番組にも、箕輪厚介さんの紹介で来ていただいたんです。澤本さんとは面識があって。「見城さん遅刻にうるさいから、必ず収録の前に来い」と。僕それでも5分前には来たんですよ。
中村:俺と澤本さんは、30分前には来てる(笑)。
渡辺:めちゃくちゃビビってる(笑)。
権八:そうしたら、ティアドロップの西部警察みたいなサングラスかけてブースに入ってきたと思ったら、このサングラス状態で「おぃ、てめぇ、ワレなめとんのか」っていきなり言われたんだよね。
渡辺:ええ!(笑)。
中村:わはは(笑)。
権八:もう俺縮み上がっちゃったよね。要するにドッキリだったんだけどね。
中村:俺と澤本さんで仕掛けて、見城さんも「じゃあやろうか」って。
権八:本当に死ぬかと思った。どうしたらいいか分かんなくなって(笑)。
中村:190cmの権八さんが、あんなに小さく見えたのは初めて(笑)。
権八:そのあと「なんちゃって!」ってサングラス取って、「がはは!面白いなお前!」ってなるんだけど、こっちは戻れなくて(笑)。初対面だし。
渡辺:そのあとも引きずったんですか?
権八:しばらくビビってた、怖くて(笑)。面白かったけどね。
渡辺:「このイジリはいけるんだな」っていう感覚が分かるのは、僕が唯一自信持ってるところですね。いい距離感でイジれるというか。
権八:「これ本当に失敗しちゃったな」みたいなことはないですか。
渡辺:今のところないですね。逆に揺さぶっても反応が出て来ない人の方がやりづらいんですよ。
権八:一番印象に残ってる人は?
渡辺:結局、毎回堀江さんって答えてて。他の方と比べても、明らかにひとりだけ特殊です。空気感とか、会話のリズムとか。
中村:さっき「入口は尖ってて中身は納得」という話があったじゃないですか。インタビューを答える方からすると、「じゃあ尖ってる入口を用意しとかないとダメだな」と思うんですけど、でもそれって本末転倒で、「インタビューに答えるためにお前用意したんだろう」みたいな感じになっちゃう。だから徹頭徹尾いつも考え方が尖ってる方が正しくて、ホリエモンみたいに普段からぶっ飛んでることを考えてる人に取材した方が良い記事になりやすいですよね。
渡辺:そうですね。ただ我々は、「普通の人でも取り入れられるエッセンスを教えてください」と食らいつくことを意識しています。いかにインフルエンサーの人たちを読者にとって身近な存在に引っ張り込むかが我々の役目なので。