サイカは6月1日、脳波解析とデータサイエンスの技術を活用したテレビCMクリエイティブ制作サービス「ADVA CREATOR」のパートナーとして、カゼプロと業務提携したと発表した。
サイカはデータサイエンスに基づくマーケティング最適化ソリューション「XICA ADVA(サイカアドバ)」シリーズを提供しており、そのサービスのひとつとして、2020年12月から脳波解析とデータサイエンスの技術を用いてテレビCMのクリエイティブの効果分析から制作まで行う「ADVA CREATOR」を提供してきた。
「ADVA CREATOR」は脳波解析とデータサイエンスを活用した独自のクリエイティブ分析技術により、定量的な根拠に基づき広告のROI(投資利益率)を最大化するテレビCMクリエイティブの制作を行うサービス。
【参考記事】サイカが脳波解析の技術を用い、テレビCMのクリエイティブの効果を可視化するサービスの提供を開始(2020年12月)
ROIを最大化するためのテレビCMのクリエイティブ制作にあたってはデータサイエンスを用いた「効果の定量化」とともに、「制作するクリエイティブの特性に適したクリエイターのアサイン」が重要との考えから、今回のカゼプロとの連携に至ったという。
カゼプロは、クリエイティブ・プロデュースに特化したエージェンシー。プロジェクトごとに、ベストなスタッフでチームを組む独自のスタイルを提唱してきた。代表取締役を務めるのは戸練直木氏。同氏は1986 年第一企画(現・ADK)に入社。2004年10月に退社し、同年11月、リアルタイムクリエイティブエージェンシー、風とバラッドの設立に参加。2006年12月「kazepro(カゼプロ)」を設立。プロデュース主体の会社として、クリエイターとのネットワークを武器に、活動をしている。
サイカでは同社のクリエイティブ分析システムと、カゼプロが持つクリエイターとのネットワークをかけ合わせることで、企業の広告ROI最大化に貢献するテレビCMクリエイティブ制作を実現していきたいとしている。
また今後、両社はADVA CREATORにおける提携を起点に、ADVA MAGELLANやADVA PLANNER、ADVA BUYERなど、「XICA ADVA」の他サービスでも協働を進めることで、クリエイティブ制作からメディアプランニング・バイイングに至るまで、両社の連携を拡大していく予定だという。
□サイカ×カゼプロによる「ADVA CREATRO」の提供(イメージ)