ほぼ日のトータルビューティーブランド「Shin;Kuu」のコンセプトは、「五感を満たし、ごきげんになれるスキンケア」「そのひとの魅力を引き出すメイク」「肌やメイクに向き合う環境を、気落ちよくととのえてくれる道具たち」。コスメやメイクツールなどのオリジナル商品と、ブランドコンセプトに沿ってセレクトした商品を展開している。
購入者層は30~50代の女性が中心。現在、主に同社のECサイトで販売し、リアル店舗での取り扱いはほぼ日のギャラリー兼ショップ「TOBICHI東京」(東京・神田)のみとなっている。そのため、主力商品「ほぼ日手帳」の愛用者など、従来からECサイト「ほぼ日ストア」を利用している顧客の購入も多いという。
ブランド名は色の「真紅(しんく)」に由来。同社Shin;Kuuチームの鈴木恵子氏は「赤色は、古くから頬紅や口紅など女性の美容において、重要な役割を担ってきた色。それは、生命を表す血の色でもあり、美しさの根源の色でもあります。ブランド名を考える当初からこの『真紅』という言葉を使いたいというアイデアがありました」と振り返る。
2021年2月発売のデビューコレクションでは、トレンドや時代にとらわれない化粧道具3アイテムを揃えた。頭の先からデコルテまでを映すことができる「SHIGUSA MIRROR(しぐさミラー)」、中指・薬指・小指を模したメイクブラシの「YUBI BRUSH SET(ゆびブラシセット)」、岡田氏が長年愛用しているお香ブランド「hibi」とコラボしたマッチ型のお香の「10MINUTES AROMA CANISTER」だ。
発売後は、ECサイトで売り切れになり生産が追い付かないなど、予想を大きく上回るほど反響を得た。その後も4月7日にセレクトの1商品、5月20日にオリジナルの洗顔料2商品をリリースしている。