岐阜県大垣市の花火メーカー「高木煙火」は6月1日、コロナ対策に努める医療関係者らを鼓舞するため、打ち上げ花火を目の前で披露する無料“出前”サービスを行うと発表した。サービスは、医療関係者や患者ほか、彼ら・彼女らを応援したい人など誰でも応募が可能。7月末まで受け付け、12月末までに順次サービスを行っていくという。
同社は2021年で創業100周年を迎える。しかし、新型コロナはいまだ猛威を振るい、大規模な花火大会は開催できない状況だ。そこで、病院や施設で治療・療養を行なっている人たちに、打ち上げ花火を“お見舞いの花”として届けたい、との考えがあったという。
同社は背景について、次のようにコメントした。「実は今年、当社会長で現役花火師の高木利幸(86歳)が、交通事故に巻き込まれ重傷を負いました。ここで私たちはあることに気づきました。『花火大会に足を運び、打ち上げ花火を見ることができるのは、健康な人たちだけだった』と。本当は、病気やケガで入院をしている人たちや、障害があり不自由な人たちも、花火を見たいと思っているのではないか。それは、コロナ対策で疲弊している医療従事者の方々も同じではないか」。こうした考えもあり、対象者を「医療関係者ら」に定めた本サービスが生まれたという。
本プロジェクトの概要や背景は、以下の動画にもおさめられている。