※月刊『宣伝会議』7月号(6月1日発売)では「「ネット広告の体験品質」課題と対策」と題し特集を組みました。ここでは、本誌に掲載した記事の一部を公開します。
アドベリ対策を重視した自社DSP商品を開発
2020年3月に設立されたグローバルマーケティング。Webマーケティング会社で経験を積んできた代表取締役の左子義則氏と取締役CSOの岡田雅之氏が独立して起業した会社だ。独立・起業のきっかけについて「従来のWebプロモーションに対して感じていた“もどかしさ”だった」と岡田氏。Webマーケティングの魅力は、高速でPDCAを回せることにある。しかし昨今、広告投資のデジタルシフトが進む大手企業の場合、スピーディーなWebマーケティングの実行が難しいと感じていたからだ。岡田氏は「社内決済や稟議に時間がかかるため、好機を逃してしまうケースが多い」と話す。
こうした課題を解決するため、グローバルマーケティングが最も注力しているのが、前職での経験を踏まえ、既存の概念を壊す意気込みで開発した自社DSP「info’z DSP」だ。同DSPは、DSPシステムによる最適化だけではなく、広告主の担当者に専門的な知識がなくても、わかりやすく運用結果を閲覧できるシステムにより、スピード感を持った施策の実行が可能になるのだという。
また「info’z DSP」は新聞や金融・ITメディア、ポータル・キュレーションサイトなど5000以上もの媒体を保有する各種SSPの広告枠をダイレクトに買い付けることも強み。これにより、買い付け手数料を大幅に抑えることを実現。単価が低い分、配信費に回すことができる。
「当社のDSPはアドベリフィケーションにも対応している」と話す岡田氏。従来のDSP広告は、広告配信されるドメインの指定が難しく、広告主のブランドを棄損する可能性が高いジャンルやカテゴリに属するメディアに広告が配信されるリスクがあった。しかし「info’z DSP」では、接続しているメディア群の中からブランドセーフティ及びアドフラウドの観点から配信ドメインをセグメントすることで、安心・安全な広告配信を実現。官公庁に導入された実績を持ち、その信頼性や安全性は折り紙付きだ。
今後の展望として、「info’z DSP」の販売強化を主軸に、ナショナルクライアントから中小企業まで、コンバージョンにつながる同線までを幅広く支援していきたいと岡田氏は話した。
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株式会社グローバルマーケティング
info’z DSP事業責任者 岡田雅之
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