日本コカ・コーラが5月19日にAmazonで数量限定発売したフリーズドライ飲料「1,2,CUBE(ワン・ツー・キューブ)」。キューブを水やお湯に入れて軽く混ぜるだけで、淹れたてのお茶やコーヒーのおいしさを楽しめる商品で、売上は同社の想定以上だという。同社の三瀬浩之氏に、コロナ禍で生まれた消費者の“ツボ”を押さえた同商品の、開発背景を聞いた。
67%が「自宅でもっとおいしい飲料が飲みたい」
「ワン・ツー・キューブ」開発のきっかけは、在宅時間の増加に伴う「おうちカフェ」需要の高まり。特に、手軽に楽しめる“インスタント飲料”のニーズが高まっていたことに目を付けた。
実際に、同社が2020年12月に行った調査「ステイホームで変わった?おうち時間のドリンク事情」(調査対象:20~40代の男女 567人)では、「コロナ以降、自宅でもっとおいしいお茶/紅茶/コーヒーを飲めたらいいのにと思うことがあるか」という質問に67.2%の人が「思う」と回答している。
また、「急須やティーポット、ハンドドリップで入れたお茶/紅茶/コーヒーは、美味しいと思いますか。」という質問に対し、82.2%の人が「手淹れをおいしいと思っている」と答えた。その一方で、手淹れや道具の洗浄を面倒に感じている人が非常に多いことも分かった。
日本コカ・コーラの三瀬浩之氏(ジャパン&コリアオペレーティングユニット マーケティング本部 シニアマネージャー)によると、こうした社会背景や消費者の声を基に、「ワン・ツー・キューブ」のコンセプトを“カンタン、おいしい、あたらしい”とした。