2020年度の優れたマーケティング活動を表彰する「日本マーケティング大賞」選考委員会(選考委員長・廣田勝已 毎日新聞社 取締役 オリンピック・パラリンピック担当 営業総本部長)は6月8日、第13回「日本マーケティング大賞」の受賞プロジェクトを発表。グランプリは、トヨタ自動車の「トヨタイムズ」が受賞した。
準グランプリには「データとテクノロジーで社会課題を解決する『売らないマーケティング』」(アスクル)を選出。そのほか奨励賞5件、地域賞3件が発表された。
グランプリプロジェクトであるトヨタイムズは、トヨタ自動車が目指す未来を社会に示すため、社内外分け隔てなく情報を発信するサイトとして2019年に開設された。
同プロジェクトではまず、今まで公開されることのなかった、同社の“ありのまま”の姿を発信するため、社内に実際に「トヨタイムズ編集部」を新設。テレビCMや新聞広告などのマスメディアでビジョンを掲げ、企画の軸であるウェブサイト「トヨタイムズ」への流入を促した。そして、サイト上の情報をソーシャルメディアで拡散するというコミュニケーションフレームを採用。社内外広報、広告、SNSの境目をなくしたコミュニケーションの構築や、広告と広報の融合に挑戦している点が評価された。
本賞は日本マーケティング協会が主催。厳しい経済環境の中でも、企業・自治体・団体などの組織における新しいマーケティングやコミュニケーションの手法、もしくはビジネスモデルの開発を積極的に促すことで、消費者の生活の向上と経済・社会の活性化に資する活動を奨励し、マーケティングのプレステージを高めることを目的として2007年に発表、第1回は2009年より実施している。
受賞プロジェクト/受賞企業・団体
1.日本マーケティング大賞 グランプリ 1件
トヨタイムズ/トヨタ自動車
2.日本マーケティング大賞 準グランプリ 1件
データとテクノロジーで社会課題を解決する「売らないマーケティング」/アスクル
3.日本マーケティング大賞 奨励賞 5件
・緊急開催!チンアナゴ顔見せ祭り!/オリックス不動産 すみだ水族館
・淡路島から地方創生/パソナグループ
・緑の伊右衛門/サントリー食品インターナショナル
・進研ゼミ「きょうの時間割」/ベネッセコーポレーション
・プロテクトJAPAN~暮らしのきれいを守ろう~/花王
4.日本マーケティング大賞 地域賞 3件
・関西地区
サントリー1万人の第九~38年目の“夢”プロジェクト/毎日放送
・九州地区
手洗いは、命を守る。〜手洗い啓発キャンペーン〜/シャボン玉石けん
・北海道地区
KAMIKAWORKプロジェクト/上川町