コモディティ化した後を想定
「デリバリーアプリ業界全体の話として、全国で使ったことがある人は30%に満たないと想定している」と山敷氏。まず一度使ってみるというハードルが高いため、ポスティングチラシでは初回限定のクーポン配布を行っている。さらに、友達招待にも力を入れているという。利用者が友達に紹介することで、紹介された人、紹介した人に期間限定で1万円分のクーポンが付与されるというものだ。
認知の獲得から利用促進まで、サービスの特性に合わせた媒体選定、施策を行っている同社。「この1~2年でデリバリーの業態自体がコモディティ化していくでしょう。登録店舗などを突き詰めていくと各社で差別化要素が無くなるためです。そのため、選択理由としてのイメージを高めていく施策、選択のきっかけになる施策が重要になります」(山敷氏)。
コミュニケーション戦略全体の中で、ポスティングの役割はまだまだある。
menu コミュニケーション本部 本部長
山敷 真(やましき・まこと)氏
慶応義塾大学在学中に学生向けSNS事業を立ち上げ、卒業後電通に入社。メディア部門にて媒体買付・新規事業の立ち上げ等を経験。ビジネスプロデュース部門にて大手インターネット企業に対するマーケティング戦略の立案・実行支援業務を経たあと、当社に入社。現在は、menu事業のコミュニケーション戦略・立案・推進を担当。
menu プロモーション本部
大谷拓摩(おおたに・たくま)氏
University of Minnesota, Twin Cities 卒業、2020年3月にコロナ禍の影響で日本に帰国。ボストンキャリアフォーラムで縁のあったmenuで2021年5月から営業部でインターンを開始、同年8月からプロモーション部に異動し、大学に行きながら社員として入社。現在は、ポスティングの立案、推進を中心にプロモーション全般を担当。