「挑戦に火をともそう」3本の動画で新製品の価値を訴求——VAIO

人間の物哀しさ、滑稽さと性能を重ねる——LOBO

VAIO Z Creator Collaboration Movie_Not with VAIO Z

♪~
S:STILL WAITING.
NOT WITH VAIO Z
VAIO Zだと待たない
ロゴ

冷え切った男女の関係から逆説的に表現

花束を抱える男性と、笑顔で風船を持つ女性。カップルと思しき2人は誰かの到着を待ちわびている。ぼんやりと立ち尽くしたまま時間の経過とともに2人の表情がなくなり、すっかり日が暮れてしまう。やがて画面一杯に広がる「STILL WAITING.」の文字。そして「VAIO Zだと待たない」というメッセージで締めくくられる。

この15秒の動画は、LOBOが制作した全4篇のうちの1篇「Not with VAIO Z 待たない」篇。残り3篇もこの男女が主人公だ。全篇を通じて、2人の関係が冷え切って肉体的にも精神的にも追い詰められていく様子が読み取れる。同時に、VAIO Zの機能性である「並外れたスピード」「落としても壊れにくい」「充電の持ちがいい」「軽い」といった製品特長を逆説的に伝えている。たとえば「壊れにくい」篇では、「高さ127センチから落下する衝撃から本体を守る堅牢ボディ」というVAIO Zの強みを写真立てが落下するシーンから感じさせる。

LOBOの三上マテオ俊さんは「映画のワンシーンのような映像で、人生で誰もが経験したことのある微細な感情とVAIO Zの製品特長を重ねて表現しました」と説明する。たとえば「スタミナが切れない」篇では肉体的な疲れだけでなく、冷え切った2人の関係に精神的に疲弊している様子を描いている。「2人は実際の夫婦で、Instagramで見つけました。投稿を見て、間の抜けた瞬間とか隙のある表情を自然に出しているところがいい意味で広告っぽくなくて魅力的だったんです」(三上さん)。

映像自体もどこか引っかかりがあり、見ている人の想像が膨らむような内容に仕上げた。LOBO 奥村昂子さんも「ちょっと違和感があり、もう一度見返したくなる。そういう表現によってブランドの奥深さやこだわりを感じていただけたら」と話す。

「昼夜の変化や小道具などから、人間の物哀しさや滑稽さを表現できたと思います。一見するとわかりにくいかもしれませんが、イマジネーションを掻き立てられるような映像で、VAIOの機能性とともにチャレンジングな姿勢を大事にするブランドの個性を伝えられたら嬉しいです」(三上さん)。

スタッフリスト

Pr+演出
三上マテオ俊、奥村昂子
撮影
山田貞子
編集
前原菜々子
プロダクションアシスタント
Miquel Soler Leida、高畷久美子、渡邊友菜
HM
横山友香
ドライバー
楠三由樹
出演
長南吏砂、大城規彦、ベル(犬)

ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター

 

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