ユーグレナは6月29日、独自のバイオ燃料『サステオ』を使用した民間航空機の初フライト成功を記念し、オンライン記者会見を開催。同社の出雲充社長ほか、メイプル超合金のカズレーザーがゲストとして出席した。
同日、『サステオ』を使用したプライベートジェット機が、鹿児島空港を離陸し、約90分間の飛行を経て羽田空港へと着陸した。
同社は2010年より『サステオ』に関する研究を開始し、2020年に提供を開始していた。次なる試みとして、2021年秋に一般向けチャーターフライトへの『サステオ』の導入を進めていた。
『サステオ』の特徴は、事業所や家庭から出る使用済み食用油と微細藻類ユーグレナなどの微細藻類が原料となる点だ。同社によると、従来のバイオ燃料は、トウモロコシやサトウキビなどの作物を主な原料とするため、食料との競合や、森林破壊に伴う温室効果ガスの増加などの問題があった。
さらに、『サステオ』も燃料の燃焼段階ではCO2を排出するが、使用済みの食用油の原材料である植物も微細藻類ユーグレナも、成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、CO2排出量が実質、プラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献する。
イベントに出席した出雲社長は、「2050年にCO2排出量をゼロにする、CO2をオフセットする未来をつくっていくための第一歩が今日、6月29日です。取り組みを一層力強く進めいきます」と語った。