2020年12月に始まったヤマト運輸の企業広告、「未来より先に動け。」シリーズ。その第二弾となるCM「治療を待つ方々のために」篇と「いつでも買える日常へ」篇が、7月14日に公開された。
第一弾から生活者を描きつつもビジネスに訴える内容であったが、第二段はよりビジネス色を強めた描き方になっている。
「治療を待つ方々のために」篇では、医療の現場にフォーカス。最先端の治療法が開発されるたびに、実は温度や振動管理などの「新しい届け方」が求められており、高品質かつ低コストで全国くまなく届ける、そのネットワーク力こそヤマトの強みであるというメッセージだ。
小売にフォーカスした「いつでも買える日常へ」篇では、店舗とECの在庫の様子を伝えるために画面を分割し、タイムラプスの手法で表現している。「買いたいときに買いたいものが買える」という当たり前の裏にある、すべての在庫をネットワーク上で流動させ続ける、エンドユーザー視点でロジスティクスを設計するヤマトの「デマンドチェーン」を紹介する。「店舗でもECでも、あらゆる場所でものが買える時代だからこそ、お店の方々の負担を減らしたい。そんな想いを伝えることを努めました」(コピーライター 小川祐人さん)。
どちらのCMも前回同様、坂本九の名作「見上げてごらん夜の星を」をアレンジした音楽が流れる。
「前作から共通して、ただ取り組みを説明的に紹介するのではなく、“そこにあるような温度感”と共に伝えることを意識しました。表に出過ぎることなく、裏で社会を力強く支え続ける、その姿勢がヤマトらしさだと思っているからです。未来はいつだってわからない。でも、ただ時代の流れに任せたりするのではなく、とことん考え、想像し、動き続けることで未来を先回りできるかもしれない。これが、前作から共通して伝えたいメッセージです」(小川さん)
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通+エンジンフイルム
- GCD
- 吉川隼太
- CD+C
- 小川祐人
- コミュニケーション・プランナー
- 秋山貴都
- C
- 三浦麻衣
- AD
- 瀧澤章太郎
- CPr
- 栗川愛子
- Pr
- 柴原大樹
- AP
- 中野舞子
- PM
- 佐藤諒文、長澤和音
- 演出
- 渡邊哲
- アシスタント・ディレクター
- 菱川太壱
- 撮影
- 光岡兵庫
- 照明
- 溝口知
- 美術
- 井上健吾
- 編集
- 栃澤孝至(オフライン)、堀江友則(オンライン)
- カラリスト
- 大角綾子
- 音楽
- 藤見田門、照井淳也
- MA+MIX
- 品川大
- ST
- 釘宮一彰
- HM
- 木村一真
- CAS
- ヤマウチトモカズ、ニシムラカズユキ
- ロケCrd
- 喜多村恭平
- AE
- 二谷哲史、佐野知香子、佐藤美優