「データ」×「ファッション」→フラグメントケース
その動きは翌年の「078KOBE」での展開にもつながります。次は「データ」と「ファッション」を組み合わせる企画として、神戸レザーを使ったフラグメントケース(超小型財布)を開発しました。
開発したフラグメントケース。
革製品関連の検索では「財布」の検索が多くニーズが高いことや、近年キャッシュレスの浸透などの影響で財布の中でも特に「小型財布」の検索が増え、トレンドになってきているというデータなどをもとにしたものです。色や価格帯、ターゲット層などもそれぞれデータに忠実に設定していきました。
「フラグメントケース」の機能や形状、利用シーンなどの検索傾向は「(ミニ」財布」と近いことが分かりました。また「(ミニ)財布」は「カードケース」と検索傾向が近いことから、両方のニーズを兼ね備えた商品開発にたどり着きました。
色もデータをもとに決定。ヤフーのデータからの連想カラー、世の中のカラートレンド、そして神戸市のイメージカラーの3つの視点から、この5色が導き出されました。
そのデータをもとに、神戸元町のレザーブランド「Kiichi」と実際に商品を開発。できたフラグメントケースは、「Kiichi」店頭のほか、「ZOZOTOWN」でも販売され、神戸市のふるさと納税返礼品にも採用されました。
次ページ 「異色のコラボをどう生み出すか?」へ続く
長井伸晃(神戸市経済観光局経済政策課担当係長/都市型創造産業担当)
長井伸晃(神戸市経済観光局経済政策課担当係長/都市型創造産業担当)
関西学院大学卒業後、神戸市入庁。長田区保護課、行財政局給与課、企画調整局ICT創造担当係長、同局つなぐ課特命係長を経て現職。係長昇任後の企画調整局では、官民連携によるテクノロジーを活用した地域課題の解決や新たな市民サービスの創出に取り組んできた。これまでにフェイスブックジャパンやヤフー、Uber Eats、スペースマーケットなど15社との事業連携を企画・運営。現職では、地域産業の付加価値向上や次代の産業育成に向けた事業を推進・立案するとともに、その経済活動の担い手となる人材の発掘・誘致に取り組む。
神戸大学産官学連携本部非常勤講師。NPO法人「Unknown Kobe」理事長。
「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2019」受賞。
長井伸晃(神戸市経済観光局経済政策課担当係長/都市型創造産業担当)
関西学院大学卒業後、神戸市入庁。長田区保護課、行財政局給与課、企画調整局ICT創造担当係長、同局つなぐ課特命係長を経て現職。係長昇任後の企画調整局では、官民連携によるテクノロジーを活用した地域課題の解決や新たな市民サービスの創出に取り組んできた。これまでにフェイスブックジャパンやヤフー、Uber Eats、スペースマーケットなど15社との事業連携を企画・運営。現職では、地域産業の付加価値向上や次代の産業育成に向けた事業を推進・立案するとともに、その経済活動の担い手となる人材の発掘・誘致に取り組む。
神戸大学産官学連携本部非常勤講師。NPO法人「Unknown Kobe」理事長。
「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2019」受賞。
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