異色のコラボをどう生み出すか?
このように、異分野のものをつなげることで、これまでになかった発想で新たな価値が生まれています。実際に市内の民間事業者の方々の間でも、データを活用した商品開発やプロモーションなどへの取り組みが徐々に広がっています。
では、そのかけ合わせはどうしたら生まれるのか。すごく根本的なことですが、この2つを意識しています。
ひとつは、「知ること」。当然のことですが、アイデアのもとになる情報を知らなければ何も起こりません。断片的にでもアイデアのヒントにつながりそうな情報が記憶の片隅に残っているだけで、何かの拍子に頭の中で引っかかり、つながることがあります。そういう点で、コラボのヒントとなるニーズやシーズに関する情報を普段からどれだけインプットできているかは大切なことです。
もう一つは、とにかく「考える習慣づけ」です。先ほどの「知ること」と同じように、考えていないとアイデアや着想につながるようなことなんてありえません。
私の場合、朝のシャワーの時間がそうです。もう10年以上、「朝シャン」の習慣があるのですが、シャワーを浴びながら、今日やらないといけないこと、前日までに考えていたことなどを頭の中で整理します。すると覚醒とともに、ふと面白いアイデアが頭の中で思い浮かぶことがあるのです。そのアイデアをお風呂から出てすぐにスマホにメモをするようにして、職場で改めて実現に向けた構想を練ります。
……とは言っても、生まれたアイデアをどう実現するか、ということが実際は最も困難なところ。次回はもう1つの事例を用いながら、実現フェーズでの工夫について書いてみたいと思います。
長井伸晃(神戸市経済観光局経済政策課担当係長/都市型創造産業担当)
長井伸晃(神戸市経済観光局経済政策課担当係長/都市型創造産業担当)
関西学院大学卒業後、神戸市入庁。長田区保護課、行財政局給与課、企画調整局ICT創造担当係長、同局つなぐ課特命係長を経て現職。係長昇任後の企画調整局では、官民連携によるテクノロジーを活用した地域課題の解決や新たな市民サービスの創出に取り組んできた。これまでにフェイスブックジャパンやヤフー、Uber Eats、スペースマーケットなど15社との事業連携を企画・運営。現職では、地域産業の付加価値向上や次代の産業育成に向けた事業を推進・立案するとともに、その経済活動の担い手となる人材の発掘・誘致に取り組む。
神戸大学産官学連携本部非常勤講師。NPO法人「Unknown Kobe」理事長。
「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2019」受賞。
長井伸晃(神戸市経済観光局経済政策課担当係長/都市型創造産業担当)
関西学院大学卒業後、神戸市入庁。長田区保護課、行財政局給与課、企画調整局ICT創造担当係長、同局つなぐ課特命係長を経て現職。係長昇任後の企画調整局では、官民連携によるテクノロジーを活用した地域課題の解決や新たな市民サービスの創出に取り組んできた。これまでにフェイスブックジャパンやヤフー、Uber Eats、スペースマーケットなど15社との事業連携を企画・運営。現職では、地域産業の付加価値向上や次代の産業育成に向けた事業を推進・立案するとともに、その経済活動の担い手となる人材の発掘・誘致に取り組む。
神戸大学産官学連携本部非常勤講師。NPO法人「Unknown Kobe」理事長。
「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2019」受賞。
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