東京五輪開会式の視聴者数は7000万人、注目を集めたのは森山未來

ビデオリサーチは7月26日、23日に催された東京2020オリンピック開会式を生中継で視聴した人(=到達人数)は全国で7061万7000人との推計を発表した。放送局はNHK総合。ハイライトを放送したフジテレビ系とNHK BS1を合わせると約7326.8万人に上る。

開会式後、「夢の大橋」に移設された聖火台(Photo by Tokyo 2020)

NHK総合の視聴率では、番組平均個人視聴率が40.0%、同世帯視聴率が56.4%だった。ビデオリサーチの事前調査では、東京2020五輪開会式について「生放送で見たい」と回答していた人は37.0%でトップだった。「録画で(も)見たい」とした人は24.2%となった。

視聴者の姿勢を分析しているTVISION INSIGHTS(ティービジョン・インサイツ)によると、開会式で最も注目を集めたのは夜8時21分ごろで、俳優でダンサーの森山未來さんによるパフォーマンスのシーンだった。パフォーマンスは、新型コロナウイルス感染症の犠牲者やミュンヘン大会で亡くなったイスラエル選手・コーチ11人の犠牲者への追悼を意図したものだった。TVISION INSIGHTSはカメラを通じて、テレビ前に視聴者がいるか、顔を画面に向けているかといったデータを取得、分析している。

一方、ロイター通信などの報道によると開会式の米国での視聴者は1670万人で、2270万人が視聴した1988年のソウル大会を下回る低水準だったという。

ビデオリサーチの到達人数は、4歳以上の1分以上の番組視聴を「見た」と定義し、その番組をどれだけの人が視聴したのか(到達したのか)を推計した値。重複はない。

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