映画『羊の木』の撮影で「死んでまうわ!」と感じたシーンとは?(ゲスト:吉田大八、錦戸亮)【前編】

錦戸、視聴者の悩み相談を一刀両断!

中村:もうひとつお便りを読みたいと思います。ラジオネームなおさん。

<お便り>

皆さん、こんばんは。吉田監督、錦戸亮さんお二人の創作活動のモチベーションは何ですか。私は実はこの1年、何となく新しいことにチャレンジする気持ちが無くなって、現状維持すら危ういです。でもそんな自分が嫌なので、燃え上がるような、ヒントになるようなお話が聞けたら嬉しいです。

錦戸:どうなんですかね~創作活動のモチベーションって。でもそこにモチベーションを求めようとしてる時点で、辞めた方がいいと思いますけどね。

一同:(笑)。

権八:ちょっと待って!(笑)

吉田:ずいぶん冷たくない?(笑)

権八:突き放すね。

錦戸:いやいや、でもそう思っちゃう。何だろうな……いろんなものを見たり聞いたりして「こんなんカッコ良いな」とか、好きなものを自分でいっぱい見つけたら「俺もこんなんつくってみたいな」って、そういうモチベーションはあるかもしれないですけど。「何も無いのにつくれ」って言われたら、それはモチベーションなんか出るわけないと思いますけどね。

吉田:そうね。「真似したい」とかね。

中村:高校生からも「モチベーションが全然無くて毎日がつまらないです」「学校もリモートになってしまって友達にも会えないです」とお便りが来ています。

錦戸:でも、“モチベーション”ってカッコ良く言ってるだけで、ただやる気無いだけでしょ。

一同:(爆笑)。

錦戸:便利な言葉が増えすぎてますよね、最近ね。

中村:そうね。横文字にするとカッコ良くなってる気がする。

錦戸:そんなもん自分で探せって話でしょ(笑)。

権八:お便りコーナーになんないじゃん!(笑)

吉田:こういう、叱咤激励系のね。

権八:なるほどね。北方謙三みたいな突き放し方(笑)。

吉田:でも本当に、彼も言ってたけど、好きなものがあるか無いかはでかいと思います。好きなものがあれば「真似したい」とか、そのために何をしたらいいか道筋が見えてくる。今みんな何となく「モチベーションが出ない」って簡単に使ってそこで片付けちゃう。結局は、一歩一歩じゃないですか。

権八:でも、若い人って「その好きなことが見つかんない」「何が好きかよく分かんない」みたいな人多いんだよね。2人はそういう悩みを持ったことないですよね。好きなものはっきりしてるもん、どうせ(笑)。そうでしょ?

錦戸:はい、そうです。

吉田:逆に言うと、好きなことが分からなくても楽しく生きれるんだと思うんだよね。僕らはたまたま自分の1番好きなものに近い仕事はしてるけど、それを特に意識しないで楽しく暮らしている人もたくさんいるから、人それぞれなんだろうなって最近思うんですね。

錦戸:モチベーションが無いならとりあえず、見つかったときのためにお金でも貯めておきましょう(笑)!

一同:(笑)。

吉田:それはあるね。

権八:強引かもしれないんだけど、今回のショートフィルム、このテーマにちょっと関係ありません?モチベーションって言い方はあれかもしれないけど。

澤本:その“今回”の話を、(ラジオを)聴いている人のために。

権八:今回何があるんですか?

吉田:Amazon Musicっていう音楽のストリーミングサービスがあるんですけれども、そこで4人の監督が4本の短編映画を撮る。それぞれの映画に合わせた主題歌を4組のアーティストに書いてもらうという企画で、そのうちの1本を僕が担当することになって。主演と主題歌を錦戸君にお願いしました。

<END>後編につづく

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