エイベックス子会社のエイベックス・ビジネス・ディベロップメント(ABD)は8月6日、新会社「バーチャル・エイベックス株式会社」を5日付で設立したと発表した。自社でプロデュースするバーチャルアーティストのほか、アニメやゲームキャラなど、他社が持つ知的財産(IP)のオンラインライブやイベントの支援も行う。新型コロナウイルス感染症の影響で、オンラインライブ市場や版権市場は伸長の傾向にある。
オンラインイベントは、新型コロナウイルス感染症の影響で勃興した分野。ぴあ総研の推計では、2020年の国内の有料型オンラインライブの市場規模は448億円。20年4〜6月は11億円、7〜9月は64億円、10〜12月は373億円と急伸した。
また、アニメやゲームなど屋内で楽しめるエンターテインメントも伸長の傾向にあり、矢野経済研究所は、2020年のキャラクタービジネスの版権市場(契約金額ベース)は前年比100.8%の1兆2900億円と発表した。版権市場はSNSや動画配信サービスの浸透などの影響により、広告などへの起用も増加傾向にある。